行政書士記念日に資格業際問題について語る
ユキマサくんの闇歴史
皆さん、こんにちは!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。
本日2月22日は、行政書士記念日です。
今年は2022年2月22日ですので、2並びのニャンニャン記念日に相応しい数字並びです。
Twitterを始めるニャ!フォローしてニャ~。#はじめてのツイートhttps://t.co/9IqnMuuXJW pic.twitter.com/awg2xP08gW
— ユキマサくん(日行連公式キャラクター) (@yukimasa_kun) September 9, 2016
こちらのゆるキャラは行政書士制度の宣伝部長ユキマサくんです。
「行政」をユキマサと読み替えるまんまなネーミングセンスはさておき、ゆるキャラグッズやLINEスタンプまで販売されており、行政書士界隈の集まりでは着ぐるみが大人気となります。
くまモンなどを輩出したゆるキャラグランプリでの入賞を目指し、日本行政書士連合会会長陣頭指揮の下、全国行政書士会員に対しユキマサくんへの投票を呼びかけていた狂気の時代があります。
行政書士会ユキマサくんに毎日の投票ありがとうございます!現在総合32位、そして企業・その他部門では現在11位です。皆さまの応援よろしくお願いします。#ユキマサくん #ゆるキャラグランプリ #行政書士 #猫https://t.co/tSln4PzKoL pic.twitter.com/BvSonDKCi6
— 東京都行政書士会広報部 (@TokyoGyoseiAssn) October 10, 2016
左からユキマサくん、くまモン、ボク、ユリノキちゃん、トーハクくんだよ!
おともだちがたくさんできて、嬉しいリン♪
また明日ね☆#トラりん #京都国立博物館 #ゆるキャラグランプリ2016in愛顔のえひめ pic.twitter.com/rpuTh8JqwP— 京都国立博物館 トラりん (@TORARINOFFICIAL) November 5, 2016
行政書士会とは、、、
久しぶりにユキマサくんのツイッターアカウントを覗き、そっ閉じしたところです。
突然だけど、しばらくの間、ツイートをお休みすることにしたニャ😢
今まで応援してくれたみんな、ありがとニャ🌈
これからは日行連公式アカウント(@nichigyoren)をフォローしてくれたらうれしいニャ~🧡
またいつかみんなに会えるのを楽しみにしているニャン‼️— ユキマサくん(日行連公式キャラクター) (@yukimasa_kun) August 27, 2020
業際問題を炎上燃料に
さて、こうした所属団体の広報活動には第三者的な冷静な視点で客観的評価が出来ても、こと自身の業務に関わることではバランス感覚を失いがちになるのが士業や専門家の性(さが)です。
最近では、中小企業診断士と行政書士との間に独占業務を巡る縄張り争いがSNS界隈で勃発していました。
昨日2月16日、総務省見解が出たみたいですね。
公的補助金申請に係る事業計画書等の作成は行政書士の独占業務だって書いてますね。
要するに、補助金申請の書類作成は行政書士じゃない人はやっちゃダメってことですね。https://t.co/rA3ao7YEVi
— 筋肉行政書士古川ヒカル (@RCJHIKARU) February 16, 2022
こうやって言うと必ず、試験で担保されていないとか言われますが、合格後に学んでいる人だっているし、個々の能力差が激しいのは、中小企業診断士も、どこの業界だってそう。超低品質な診断士がいないとでも??
「元補助金審査員」とか、優良誤認表示以外の何者でもないし、守秘義務違反も疑わしいわ
— 野村篤司@行政書士法人エベレスト (@everest_gyousei) February 18, 2022
どうも「グレーゾーン解消制度」について認知度が低いみたいなので、経産省ページを置いておきます。最も今回の回答における「グレーゾーン」がどこだったかもちゃんと確認して欲しい。非行政書士でも、相談のみならず、少し踏み込める点はチャンスと捉えられるべき。https://t.co/Lo6AT5Y757
— 野村篤司@行政書士法人エベレスト (@everest_gyousei) February 19, 2022
補助金申請支援における #行政書士 の独占業務について熱心に発信をしていた行政書士さん。ここ数日、急に言葉が荒く攻撃的になり、ただの中小企業診断士批判になってきてしまったのは非常に残念。中小企業診断士と行政書士は協力・補完関係にあると私は思うので、当社なりの連携を追求していきます。
— 酒井勇貴/合同会社クレイジーコンサルティング (@bora_gti) February 18, 2022
国家行政組織法に行政の統一って法律書いてるけど総務省と再構築の見解が相反するので中小企業庁に確認。
①電子申請の入力は行政書士だけは代理入力申請可能
②再構築の計画書作成は行政書士でなくても可能
とのこと。
相反する内容を伝えてたけど行政の統一の調整は図らないのか?→努力するとのこと https://t.co/II5kEO58qJ— しょうこ@行政書士 (@shou_gyousei) February 18, 2022
私には正直なところ「希望はフルーツサンド」と言って、低迷する日本経済で不幸ななか、事業再構築補助金採択を望む税理士法人の声も、「事業計画書作成は独占業務」と言って抵抗する行政書士の声もどちらが正しいのか判断がつかない。案件の審査は診断士が行うのかもしれない。 pic.twitter.com/Ql1vLs0Pqo
— 諸 勝文 / (株)イチコン代表 / 中小企業診断士 / 中小企業診断士プラットフォームづくり (@moro_1con) February 28, 2022
いやはや、ツイート載せてるだけで語りたいことは全部皆さんが代弁してくれていますね(笑)
街の法律家であり、国民と行政の架け橋たる行政書士としては、行政書士法の正しい解釈と管轄省庁たる総務省の見解にはしっかりと従わなければ!
そんなとってつけたような建前を語りながら、本音のどこかで違和感を感じてしまうのもまた事実です。
この違和感はなんだ?と考えていた時に思い出したのが、冒頭でご紹介したユキマサくんの闇歴史でした。
誰のための制度なのか
そもそも事業者が営業許可申請を相談してきた際、一通りアドバイスして「それじゃ、あと申請書・図面は自分で作ってね」と終わらせたらどうなるでしょうか。
おそらくもう仕事は来ませんよね(苦笑)
同様に、中小企業診断士が事業計画や補助金申請業務の相談に応じた際、口頭でアドバイスするだけでなく、必ず書面もしくはデジタルファイルでの報告書を納品しているはずです。
要するに、その報告書が補助金申請書の作成代行書類に準ずるもので、事業者は負担なく申請書類を再生産できるような仕様なのでしょう。
もし、そうではなく専門家のアドバイスを踏まえて事業者が申請書・計画書をゼロから作成しなければならないとしたら、商品としての専門家サービスとして非常に問題があります。
なんのために顧客が対価を支払っているのか、決して試験に受かった人の講釈を聴きたい訳ではないはずです。
もちろん、これは行政書士だって同じですし、医者でも弁護士でも顧客の課題解決のために存在しているのです。
あまりに当たり前のことですが、専門家が業際問題などの縄張り争いをする時、一番抜け落ちてしまいがちな視点がこのクライアントたる「顧客の視点」です。
闇歴史などと茶化してしまいましたが、ゆるキャラグランプリを目指していたユキマサくんとて同じです。
行政書士会は強制加入団体ですから、行政書士開業するには必ず加入しなければなりません。
当然、毎月それなりの会費を上納し続けることになります。
「こっちが必死に稼いだ売上から会費を集めてゆるキャラグランプリか・・・」
ぶっちゃけ当時の行政書士会員の少なくない方が同じような思いを持っていたと思います。
ましてや補助金は原資が正真正銘の血税です。
事業者支援というと聞こえは良いですが、補助金の場合、支援者である専門家への成果報酬も含めて、採択後の補助金である税金を原資とするビジネスモデルです。
そうであるなら原資を負担している国民、主体である事業者の利便性を考え、本当に税金としての補助金が生き金になる使い方がされるかを中心に考えた方が良いと私は考えます。
「誰のための制度なのか」
ここを読み誤ると専門家としての変なスイッチが入ってしまい、狂気のバトルに突入してしまう恐れがありますからね。
参入障壁としての法律的な独占業務がなかったとしても、顧客から選ばれる。
これこそが専門家としての目指すべき理想かも知れません。
今年はやたべ行政書士事務所にとって記念すべき開業30年目の節目の年です。
晩節を闇歴史で汚すことのないよう、「夜の街」風俗営業産業をはじめとした事業者の皆さんを中心に据えて、誠実に取り組んで参ります。
やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!
それでは、また!
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