風営紳士録2.0

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投資詐欺が跋扈する第7波の夏を乗りこなせ

第7波の夏にやること

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

いよいよ夏本番となります!

コロナ禍に突入してから3年ぶりに行動規制のない夏が到来です。

キャンプに、フェスに、海にと、今年こそ夏を満喫したいですね。

とはいえ、やはり気になるのは止まないコロナ感染状況です。

引用させて頂いた東京都おじま都議は、初期から感染状況や感染経路をデイリーでツイートし続けており、非常に有益な情報発信をされています。

ライブハウスなど、「夜の街」関連支援の取り組みも積極的に行っていることは本ブログでも紹介させて頂きました。

おじま都議曰く、重症者数・死者数は新規感染者数より遅れて増えてくる遅行指標だから、陽性判明〜入院〜重症化〜死亡〜公表にはタイムラグがあるから「いま少ない」ことは将来の安心材料にはならないとのことです。

そう考えると、この1週間で激増している新規感染者数が医療崩壊などの影響を与え始めるのは8月以降ということになるのでしょうか。

私は感染症の専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、これまでの行動規制が五輪開催など政策的目的に影響されていたことは確信をもっています。

中国政府のゼロコロナ政策とまで言わないまでも、日本の国策のためなら厳しい規制を課すというのはあり得ると思います。

逆に、今年の夏は経済活動を支えるのが国策なら、何が何でも行動規制は回避するのかも知れません。

もっとも、ひとたび医療体制崩壊の危険が発せられれば、全てをひっくり返して梯子を外す可能性もあると思います。

国民の安心・安全というのは、経済よりも優先されることは間違いないからです。

したがって、事業者としては感染対策だけは手を抜かずに経済活動を継続することが大切です。

 

 

潮目の変わりを見抜く

 

潮の変わり目を見抜くことの大切さは、実業だけでなく、投資でも同じです。

コロナ対策ではウイルス感染の波を読むことを意味しますが、投資では資金移動の潮目を読むことを意味します。

現在、世界の投資資金は何処に向かっているのかを考えることが必要です。

株式なのか?
債券なのか?
商品なのか?
不動産なのか?
仮想通貨なのか?

なかでも「株式」での投資資金は経済の先行指標と言われています(『景気動向指数』参照)

コロナ感染で言えば「株式指標」は「新規感染者数」にあたります。

先行指標で示された兆候が100%確実に実体経済に表れる訳ではないでしょうが、株式指標の先見性は恐ろしいほどの予見性があります。

ちなみに、経済指標での遅行指標としては「失業率」が有名です。

コロナ感染で言う「重症者・死亡者数」が増加してから騒ぐのは、「失業」してから騒ぐのと同じということです。

「夜の街」風俗営業をはじめ、飲食・娯楽サービス業に携わる事業者の皆さんには、第7波の夏、波・潮目の変わり目を読むことに留意して頂きたいと思います。

先行する感染状況から2週間後の重症化や医療体制逼迫状況を先読みして、行動規制が来そうだと判断するのであれば「人材のシフト」「食材仕入れ」などを柔軟に対応できるよう考慮してください。

もちろん、これは支援給付金が支給されることを前提にスムーズに時短などに対応する場合です。

仮に支援給付金を一切貰わずに、フルに営業する場合であっても感染予防対策をしっかりと行っていることをSNSなどで積極的に発信していくと良いと思います。

特に風俗営業許可・届出店舗では、感染予防への取り組み姿勢を強調することで要らぬ立ち入り調査などのリスクを減らすことにつながると考えます。

参考【東京都の依頼で風俗営業許可店へ立入り調査】

 

 

投資詐欺が跋扈する夏

 

一方で、ウイルスの弱毒化によって、新規感染者数から重症化、死亡につながらないストーリーも考えられます。

ただ、先行指標から一致指数そして遅行指標へと素直につながらないストーリーというのは要注意です。

論理的に説明しづらいストーリーというのは、超論理的なオカルトで説明されることが少なくないからです。

こうしたオカルトストーリーを収益源とするのが投資詐欺と呼ばれる犯罪で、とある芸能人が話題となっていました。

実は、以前も芸能人が関わった投資詐欺事件を紹介したことがあります。

参考【幻想を抱かせる風俗営業に許可が必要な理由】

こちらの記事でも言及しましたが、投資詐欺というのは損失が膨らんで初めて被害者が名乗り出るケースが多いという点に注意が必要です。

そもそも被害者自身も「儲けたい」という欲望に基づいた行動している手前、被害者面しづらいという特徴があります。

もっというと、法令違反の投資助言などであっても、儲かっている限り事件として表面化することは少ないということです。

その代わり、幻想を抱かせるオカルトストーリーの作り込みが求められます。

こうしたストーリー性重視の商品紹介は、商品知識のない素人向けに行われる場合が殆どです。

現時点でチャートだけ見れば危うい投資商品であることは明確ですが、つい先日までSNSでも盛んに紹介されていました。

しかも詐欺師まがいの怪しげなアカウントだけではなく、一定数のフォロワーを抱えているインフルエンサーも積極的に紹介していました。

 

 

後悔しない夏にしよう

 

盛んに紹介され話題となっていたSTEPNですが、「歩くだけで稼げる仕組み」を論理的に説明していた人は少なかったように思います。

STEPNではブロックチェーン・NFTが盛り込まれ、先行者は実際に分配金を手にしていたことから、オカルトストーリーとしての幻想が散りばめられていました。

ただ、「稼げる仕組み」自体は華やかなテクノロジーとは無関係だったということでしょう。

単に「分配金の原資として参加者を集め続ける必要がある」とだけ聞けば、収益面でのオカルト性は感じません。

これならNFTとか、ブロックチェーンといった専門用語が全く分からなかったとしても理解できます。

でも、もちろんそんなことを説明しては参加者を集められませんから、面と向かっては説明してくれません。

代わりに、Play to Earnとかワクワクするようなストーリー性を重視させ、参加者を集めました。

こうした超論理的なオカルトストーリーに魅了されてしまうのは投資だけではなく、実業でも同じです。

給付金の不正受給に始まり、風営法の「接待行為」への言い訳などです。

隣に座って、キャストにポーチを持たせておけば大丈夫などが風営オカルトの典型ですね。

投資詐欺と同じで、自分ではそこまで悪気が無くてもいざ摘発となれば周囲は手のひら返します。

そうならないようにするため、最低限の営業許可などはしっかりと取得しなければなりません。

また、開業済み事業者であれば、風営法順守を改めて確認してください。

参考【風俗営業許可店での立ち入り調査のポイント】

3年ぶりの夏、後悔しない夏にしてください。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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