風営紳士録2.0

ナイトタイムエコノミーから警察の取締りや法令改正情報まで、風俗営業の最新情報を発信中です!

違法民泊初摘発!資産と負債を分ける2つの壁

違法民泊初摘発!

 

こんにちは

東京都新宿区の風俗営業専門
やたべ行政書士事務所です

 

京都市で違法民泊が全国初摘発されました
罰則が強化された改正旅館業法が適用され
他のエリアでの参考事例ともなると思います

逮捕された容疑者曰く
「手続きが面倒だったから」とのこと

そこで今回は民泊をめぐる2つの壁と題して
民泊について考えてみたいと思います

 

2つの壁

 

本年6/15から民泊が全国解禁となっています
シェアリングエコノミーの本命との前評判からは
極めて低調なスタートとなっています

 

今後もこのまま低調な申請数として
民泊は日本に定着しないのでしょうか

 

本日は民泊ビジネスを行う際に
問題となる点を改めて考えてみました

 

現在、日本で民泊を事業化する際
大きな壁が2つあります

1つ目が【規制の壁】
2つ目が【需要の壁】です

 

 

規制の壁

 

1つ目の【規制の壁】については
国家・地方自治体の法律・条例が
これにあたります

 

民泊に関していうと
届出制といって許可を必要とせず
民泊を開始するのに必要な書類を提出すれば
基本的に民泊事業者として認める制度として
建前上は説明されています

 

しかし現実は違います
民泊法施行日直前の6月8日時点での
観光庁発表データでは
全国2707件の民泊届出申請の内
約6割近くの届出申請者は
未だに受理されていませんでした

 

これまで民泊として運用していた
物件の多くは違法であったため
行政側も厳しく民泊事業者の届出を
審査しているのです

 

また、そもそも地域住民の多くが
民泊に反対していることから
地方自治体としても
民泊をあまり認めたくないという本音が見えます

 

 

需要の壁

 

2つ目の【需要の壁】についても
民泊ビジネスには
厳しい条件があります
民泊利用者のほとんどが
外国人観光客ですから
外国人観光客の人気エリアしか
民泊の市場が成立しないということです

 

実際、民泊届出数が最多のエリアは
北海道の札幌市であって
東京や大阪の市区町村ではありません

 

民泊などのシェアリングエコノミーを語る際
「休眠資産を活かす」と説明されますが
「資産」となるかどうかは需要が決める
ということです

 

 

資産と負債

 

ロバート・キヨサキの著書
『金持ち父さん、貧乏父さん』でも

資産「ポケットにお金を入れてくれる」
負債「ポケットからお金をとっていく」

と説明されています

 

 

これを民泊ビジネスであてはめると
「お金」を入れるのは「需要」です
「お金」をとっていくのは「規制」です

訪日外国人客のような民泊への「需要」があれば
休眠不動産は民泊物件は「資産」となります

 

民泊規制で収益化が阻まれると
固定資産税などによって
民泊物件は休眠不動産の「負債」となります

 

不動産そのものとしての民泊物件自体は
「資産」でも「負債」でもなく
どちらにでもなり得るものだということです

 

これは民泊ビジネスだけでなく
ビジネスでも
人間関係でも
まったく同じことが言えると思います

 

民泊に限らず起業・ビジネスにおいては
ヒト・モノ・カネ・情報といった
経営資源を事業投資することになります

 

目先の収益化だけでなく
「資産」となる経営資源が蓄積されるよう
取り組んでいきたいものですね

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA