風俗営業にとって新型肺炎より怖い巣ごもり
コロナウイルスの猛威
こんにちは!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。
コロナウイルスによる新型肺炎感染者のニュースが絶えません。
この間までは中国・武漢での対岸の火事でしたが、横浜港に接岸しているクルーズ豪華客船でのウイルス感染により、一気に日本でも緊張感が高まりました。
感染者が全国で見つかるたびに、我々の日常生活にも暗い影を落とし始めています。
先日までは冗談交じりだった東京オリンピック開催中止も半分現実味を増してきたような。
ともあれウイルス感染にはくれぐれも気を付けて手洗い、うがいなどの励行に取り組んでください。
ところで、風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業に携わる人々にとって、新型肺炎より怖いものとは何でしょうか?
言葉のあやとして、ウイルスそのものよりも怖いと表現してしまいましたが、要するにマイナスの影響が大きいものという意味合いです。
これは間違いなく、人々が不要不急の外出を控え、お家で巣ごもりされることではないでしょうか。
イベントの延期・中止
大人数が集まるイベントなどは既に中止、延期が続々と決定しています。
直近で大きなイベント開催としては、来週末の2月29日(土)開催の東京ガールズコレクション2020は感染症予防対策を強化して強行すると報道されていました。
もっとも、これは巨額の事業投資を行っているため、主催者としても止めたくても止めれないというのが本音ではないでしょうか。※東京ガールズコレクション2020は無観客で開催することを決定しました(2月26日追記)
大きな音楽フェスやイベントなどは、年に一度か二度の開催に全てを賭けて勝負しているのでこうした突発的な事態に対応しきれないことが往々にしてあります。
立ち上げ間もないイベントやフェスですと台風などで中止してしまうと、チケットの払い戻しや会場費の支払いなどで簡単に倒産してしまうことも良くあります。
今でこそ渋谷で大型クラブを複数店舗展開しているオーナーもかつてはイベント興行の失敗で破産まで追い込まれた方もいらっしゃいます。
東京ガールズコレクションは既にかなり大きなイベントに成長し、資本基盤もしっかりしているので心配ないかもしれませんが、おそらく新型ウイルスには保険が効かない為、もう後戻りできないことから苦渋の決断として強行したのではないでしょうか。
ただ、開催までにマスメディアやSNSなどで批判が殺到すれば中止するかもしれませんね。
東京都は向こう一カ月間は500人以上のイベントを延期・中止していますし、民間にも同様の自粛を求めています。
風俗営業産業への影響
週末の都心クラブでは500人以上集まるパーティーもありますし、人数は100人程度でも店内は満員電車のようなすし詰め状態になることは珍しくありません。
要するにコロナウイルス感染の見地からはもっとも避けるべき環境がナイトクラブなどの特定遊興飲食店です。
また、それでなくても政府が要請している不要不急の外出回避は、風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業にとっては死刑宣告のようなものです。
不要不急だからこそ夜遊びするわけですから。
店舗を構えている以上、家賃もかかりますし、スタッフなどの人件費もかかってきます。
客足がガクンと落ち込んでしまうと、直ぐに傾いてしまうのがこの業界です。
外国人観光客も絶望的に減少していますので、ここは本当に厳しい局面が到来しています。
要するに風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業に携わる人々にとっては、コロナウイルスに感染する前に失業してしまうことの方が遥かに現実味のある恐怖なのです。
また、飲食店にとって一発レッドカードとして認識されているのが食中毒ですが、今回のコロナウイルスも感染経路として店舗が名指し特定されてしまうと、もう商売は出来なくなると思います。
これは東京ガールズコレクションでも同じでしょうが、感染が発覚したら主催者は一切言い訳できません。
倒産を回避するためのロシアンルーレットのような営業を強いられる苦労、これを思うとやるせません。
一刻も早く、事態が収束することを祈るばかりですが、こればかりは本当にどうしようもありません。
いたずらに不安を煽るのは良くありませんが、皆さんそれぞれが置かれている環境で出来るだけのことに取り組んでください。
また、夜の街に明るさが戻り、東京2020大会が晴れやかに開催されることを祈っております。
やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!
それでは、また!
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