風俗営業許可・届出を巡るポジショントーク
米国史上最高の大統領
こんにちは
東京都新宿区の風俗営業専門
やたべ行政書士事務所です
国連で演説したトランプ大統領が
自らの成果を自画自賛したことで
会場から失笑を買ったと話題です
realdonaldtrumpより
トランプ大統領の様に自国第一主義
日和見主義的に振る舞うことは
一般社会では敬遠されがちです
ただ、こと交渉事においては
トランプ大統領のような鉄のハートが
求められることが多々あります
実は風俗営業の許可を通すときも同じです
ポジショントーク
契約・価格交渉で思う通りの結果を引き出すには
どのようなことが必要になるでしょう?
交渉事というのは相手があっての事
自らの主義主張に固執するのではなく
交渉相手の心理や変化する環境に適応しながら
効果的な打ち手を柔軟に繰り出すことが必要です
ちょうど一年前の国連演説で
トランプ大統領は北朝鮮の金正恩委員長を
「ロケットマン」(ミサイル開発を揶揄)と
罵倒していましたが
今回は非常に敬意を示しています
このように立場や環境によって
態度を豹変させる交渉を
ポジショントークと言います
より好意的に説明すると
自身の主義主張に拘泥せずに
期待された言動を行うことです
政治だけでなく、ビジネスや人間関係でも
ポジショントークをする人は必ず居ます
契約条件はもちろん
価格交渉などにおいても
自らに有利になる取引を導こうとするのは
ビジネスパーソンだけに限らず
スーパーで値切るおばちゃんにだって
強者はごまんといるはずです
風俗営業の許可・届出のポジショントーク
実は風俗営業をはじめとした許可・届出申請でも
このポジショントークは必要になります
行政手続きといっても審査するのは人間です
そこには必ず裁量が働いてきます
誰が判断しても許可の結果同じとなる案件は別に
許可されるかどうかが微妙なボーダー案件が
意外と多いのが風俗営業の許可・届出です
店舗の実地検査(実査)の時はもちろん
許可・届出の申請窓口でのやりとりでも
何気ない一言から流れが変わったりします
もちろん虚偽の申請を推奨する訳ではありません
ただ、何でもかんでも馬鹿正直に話して申請し
黙ってでも許可が通るような案件ばかりなら
我々のような専門家は必要ありません
許可されるかどうか分からないような限界事案
特に構造要件を補正だけで済ませられるかは
許可・届出の申請者のプレゼンテーション能力が
結果を大きく左右することが少なくありません
ポジショントークを制するには
では風俗営業の許可・届出申請の確度をあげて
交渉を進めるためには何が必要でしょうか?
それは「想像力」だと思います
- 相手が何を知ろうとしているのか
- 相手が懸念していることは何か
- 相手は何が確認できれば安心するか
徹底的に相手の視点でシュミレーションし
相手に必要な情報を適切なタイミングで提示し
相手のかゆい所をちょうど良いだけかいてあげる
これこそが許可・届出を通す秘訣だと思います
もちろん相手も人間ですから
必ずしも正しい判断ばかりとは限りません
ただ、そこであの時はどうだったこうだったと
相手と議論・喧嘩しても何の得にもなりません
また許可側の役人の立場からすると
許可・不許可の前例として自分の判断が
事例化されるのを嫌う傾向にあります
好意的な判断を行ってくれたから
それを前例としてガンガン申請するような
アグレッシブな姿勢は自重すべきです
もちろんこうした手練手管だけで通せるほど
風俗営業の許可・届出は甘くありませんが
まずは自信をもってポジショントークできるよう
準備できることは徹底的に準備して臨むべきです
準備の有無は言葉の力強さに表れます
相手の顔色を見ながら話す場合や
不許可にされる覚悟が出来ていない場合は
どうしても言葉に力がなくなります
警察(公安)はじめ行政の許可権者は
言葉に力がなく自信がない申請は必ず見抜きます
何かあぶなっかしい案件だなと感ずると
許可の心理的ハードルが一気に上がります
言葉の力強さとなるまで準備し
徹底的に相手の思考回路で想像して臨めば
その姿勢自体が相手に必ず伝わるものです
風俗営業許可・届出の申請において
参考にしてみてください
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