風俗営業店が副次的収入を確保するノウハウ
目次
12月の繁忙期到来
こんにちは
東京都新宿区の風俗営業専門
やたべ行政書士事務所です
早いものでもう12月です
今年も残すところあと1ヵ月
小売などでの年末商戦と同じように
風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業も
忘年会シーズンに向けかき入れ時となります
客足が伸びて売上が増加するだけでなく
人気店としての印象を持たれることで
人が人を呼んでメーカー協賛提案など
副次的な収入チャンスが生まれるのも
繁忙期でのプラスの相乗効果です
本日はこのような副次的な収入を生み出す
メーカー協賛の引き寄せ方を考えてみます
店舗売上に副次的収入を得る方法
皆さんは情報収集は何で行っているでしょう?
多くの方はインターネットと答えると思います
インターネットで認知してもらえるかどうか、
現代のマーケティングはここで勝負が決まります
インターネットでの認知のされかたも
時代によって変化していますので
時代に合わせた施策が求められます
パソコンからスマホへの流れは有名ですが
近年、特に強調されているのがSNSです
SNSは会員制サイトと訳されることがありますが
全く知らない人・企業からの情報ではなく
自分が知っている人・企業の情報を受け入れる
傾向が強くなっているということでしょう
特にSNSでフォロワー数が多い人は
インフルエンサーと呼ばれ
彼らのSNSを通じて紹介される広告は
多くの企業が熱い視線を送っています
インフルエンサーとしての風俗営業店
風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業の
店舗ブランディングでも同じことが言えます
かつては口コミサイトでのランキングや
情報誌での露出が売上に直結していましたが
現在は利用者がどれだけSNSに投稿するかが
人気を決定づける要素になってきました
体験をウリにするビジネスであることからも
利用者が感動した瞬間を共有するSNSは
風俗営業をはじめ娯楽・サービス業と
親和性が高かったと言えます
人気店となれば直接の利用者だけでなく
利用者に対してアプローチしたいと考える
企業協賛などのチャンスが増えます
お店自体をインフルエンサーにしてしまう
これこそが副次的収入を得るための秘訣です
机上の空論とならないよう
以下では実際例でご説明しましょう
流行発信源のメディアとしての風俗営業産業
都市型の代表的な風俗営業であるナイトクラブ
風営法改正のため、風俗営業許可から
特定遊興飲食店営業許可へと変わりましたが
法律枠組みは風営法で変わりありません
飲食・娯楽サービス業の要素が全て入った
風俗営業としてナイトクラブを例に考えます
皆さんはクラブに出入りする業者には
どのような産業があるかご存知ですか?
音楽関係やアルコール関係は
当然ながら多くの関係者が出入りします
ただ、ここに止まらず
アパレルやヘアー・ネイルなどの美容など
ファッション関係者や
それら以外の消費財メーカーや
広告代理店などもクラブに出入りしています
これらの産業の関係者は
自社商品・サービスのターゲット層と重なる
クラブ店舗には足繁く通いリサーチしています
もっとも有名なのがたばこメーカーです
時代の流れもあり
なかなか広告が行えないたばこメーカーとしては
クラブは貴重な消費者との接点の場なのです
クラブでのたばこ消費・販売アップもありますが
より重要なのはクラブ利用者を通じた口コミ効果
クラブの体験価値を通じたイメージアップなどの
広告効果です
インフルエンス(影響)の経済価値
たばこメーカーがクラブに協賛を申し出た際
一体幾らぐらいの協賛金をもらえるのでしょうか
新木場にあるageHa
ここは日本最大規模のクラブで
日本たばこ産業(JT)と年間契約をしています
いまから10年前の契約金相場は1億円でした
クラベリアより
クラブ側は対価としてたばこ専売や
キャンペーンレディによるプロモーション
年数回のたばこ冠イベント実施などの義務があります
とはいえ1億円ものキャッシュが得られるのは
財務的には非常に魅力的だと思います
もちろんクラブの規模や集客数によって
協賛金額には幅がありますが
それでも金融機関の融資を受けることより
たばこ協賛獲得は容易だと言われています
メーカー協賛金算定の勘所
金融機関からの事業融資では
銀行は事業性評価、属性評価というのを行います
金融機関の評価というのは
決算書ベースで行います
どんなに話題の店であろうが
週末には多数のお客さんで混雑していても
年間の売上はどうか、利益はどうかで判断します
一方、たばこメーカーの協賛の場合
特に大型クラブ向けの協賛などでは
決算書を見せてくれとはまず言われません
それよりも属性評価の方が重要です
要するに担当者の人物評価であり
クラブ経営者とウマが合うかどうかです
銀行の融資と違って
貸した金が返ってくるかとは全く違う視点で
クラブに対して協賛するかどうかを判断します
ですので、たばこメーカー担当者と面談する場合
どういう人物かを見極めた方がお互いのためです
よくクラブのバースタッフの方が
結婚などを機にメーカーに就職する際
お酒メーカーの営業などに転職します
同じ業界出身であれば顔も効くし
クラブ側のニーズも分かっているからです
ただ、たばこメーカーの営業は
クラブ業界出身者は少なく
業界に対する知識は素人以下の可能性が高いです
音響や招聘DJなどの拘りを説明しても
理解されない場合も少なくありません
それより単に客入りの多い営業日を見させる方が
効率的に協賛金額査定にプラスに働いてきます
メーカー協賛金を最大限引き出す方法
加えてメーカーとしての置かれている状況
また担当者の社内的な状況などを察してあげ
彼らにとってやってもらいたいことと
店舗としての強みが発揮できることとを
合致させてあげることが一番重要です
加えて、意外とたばこメーカーは
営業許可、免許を取得していることを重視します
警察行政的な視点で見ているからではありません
たばこメーカーは常に訴訟リスクを抱えており
反社会勢力はもちろん
違法な環境での広告活動は
マイナスの社会評価につながるため
行政処分などを極度に嫌がるのです
理想的には「特定遊興飲食店営業許可」
少なくとも「深夜酒類飲食店届出」が必要です
※もちろん深酒でクラブ営業はできませんが
取得した営業許可証をしっかりと担当者に見せる
たったそれだけで他の店舗との差別化になります
ちゃんとした店だな、との印象を営業担当は持ちます
はっきり言って
売上が可視化されるお酒メーカーの営業と違って
たばこメーカーの営業は攻略しやすいと思います
仮にageHaのような大規模な店舗でなくても
店舗としてたばこにアレルギーがなければ
協賛提供先として非常にお薦めです
なぜなら、これから来年にかけて
受動喫煙防止条例、健康増進法改正と
たばこ規制がどんどん厳しくなり
たばこメーカーとしては
喫煙体験を訴求できる場所を必死に探すからです
また、現在たばこ産業は規制強化に加え
IQOSなどの加熱式新型たばこへの切り替えで
消費者への告知、コミュニケーションを
積極的に行っています
そのようなコミュニケーションの場として
店舗空間が効果的な影響力を発揮する場である
インフルエンサーであることを伝えてください
たばこに限らずに
メーカーがやりたいことを100%実現できる
そのような空間だと認識させてしまえば
店舗はインフルエンサーとして機能し始めます
売上が落ち込む時期の補完として
副収入源としてのメーカー協賛をご検討ください
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