風営紳士録2.0

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AI時代を生き抜く風俗営業許可専門の行政書士

TVの取材依頼

 

こんにちは

東京都新宿区宿の風俗営業専門

やたべ行政書士事務所です

 

以前TV番組の取材を受けたことがあります

番組タイトルは

「取れば稼げる!?資格大国ニッポン」

 

私も行政書士という資格を活かして

稼ぐ一人としてお声がけ頂きました

 

そこで2回に分けて行政書士をはじめとした

士(サムライ)業の同業者向けに

AI時代を生き抜く術を述べたいと思います

 

AIにより失われる仕事

 

今から3年前の2015年

イギリス・オックスフォード大学と

野村総合研究所の共同発表が話題となりました

 

「10~20年後に、

 労働力人口の約半数が

 人工知能によって代替される」

というものでした

 

しかも、具体的な職種を名指しして

代替可能性をパーセンテージで示したことで

より衝撃的な内容として話題を呼びました

 

具体的に代替される資格士(サムライ)業で

名前が挙がったのは以下のような具合です

 

【代替される可能性の高い順】

行政書士     93.1%

税理士      92.5%

弁理士      92.1%

公認会計士    85.9%

社会保険労務士  79.7%

司法書士     78.0%

 

数多ある資格士(サムライ)業の中でも

行政書士はダントツの高さを誇っています

 

たしかに自動化になじむ定型業務という意味で

行政書士の基幹業務である許認可申請は

代替可能性が高いと思います

 

さらにその後に大手コンサル会社

マッキンゼーから発表された報告によると

資格士(サムライ)業に限らず

「2030年までに最大で
 8億人の雇用が失われる」そうです

 

何とも不安を覚えるニュースですが

それでは行政書士をはじめとした

士(サムライ)業はもう消滅するのでしょうか?

 

私はそうは思いません

 

たしかに、現行の定型業務における反復作業や

データに関連する業務では自動化が進むことは

避けられないでしょう

 

ただ、行政書士の業務は定型業務だけはなく

新しい業務領域を開拓することで

資格の可能性はまだ大きくなると考えています

 

行政書士を取り巻く現在の環境

 

供給過剰

 

では具体的にどのような業務領域が

可能性として考えられるでしょうか?

 

その前に行政書士を中心にした資格業を

取り巻く環境を確認してみましょう

 

皆さんは日本全国に

行政書士が何人いるかご存知ですか?

 

2018年7月末現在で

約47,761名がの行政書士がいます

 

全国のコンビニ店舗数が約55,000店なので

行政書士に会ったことことがない方でも

街中でコンビニを見かけるのと同じ確率で

行政書士ともすれ違っているのかも知れません

 

そう、実は人工知能などの問題以前に

行政書士マーケットは既に過剰な飽和状態で

供給過多であると言えるのです

 

経済というのは需給バランスで成り立っています

 

供給過剰になってくると価格競争となり

結果サービス品質の低下につながります

 

番組タイトルから読み解く

 

なぜこのような状況に陥ったのでしょう?

ここで冒頭でご紹介した

番組タイトルを思い出してください

 

「取れば稼げる!?」

 

「(資格を)取れば稼げる!?」との表現は

何とも悩ましいですね(笑)

 

稼げると断言している訳ではないですが

希望的観測のもとに視聴者が資格を取得した後

もうひとつの人生を予感させてくれます

 

実はこのような資格を扱った情報商材の宣伝は

年末から年明けにかけて見かけることが増えます

 

某〇ーキャンはじめ資格系スクールは

新年の元旦に大々的に広告キャンペーンを

行うことは良く知られています

 

日本人特有の年明けの新たな一年の目標として

「資格取得」は確実なニーズがあるようです

 

特に宅建、行政書士など比較的取得しやすい資格は

幅広い層をターゲットに出来るため

かなり大規模な広告活動が行われます

 

このような広告活動によって

行政書士は登録者数を

どんどんと増やしている状況にあります

 

「資格大国ニッポン」

 

では番組タイトルの「資格大国ニッポン」

の部分についてはどうでしょうか?

 

この部分は「規制(資格)大国ニッポン」と

私なりに読み替えてみました

 

規制緩和が叫ばれ久しいですが

それでも日本には多くの規制が存在し

その規制により守られている産業があります

 

実は産業界といった民間だけでなく

規制を設けている行政担当者自体も

規制の存在こそが自身の職域そのものであり

そこに価値を見出している場合があります

 

行政書士は許認可のスペシャリストであり

官公署と国民の橋渡し役と表現されることからも

規制の数だけ行政書士業務があるも言えます

 

少なくともこのような規制大国ニッポンにおいて

スムーズな行政手続申請を実現するうえで

かなり重要な役割を担ってきたと自負してます

 

規制が介在する行政手続きを扱う専門家には

一定の能力を求め、緩衝役となってもらう

というのは当然の流れだったのです

 

技術革新

 

供給過剰であるだけでなく

行政手続きに電子申請などの

技術革新の波が押し寄せているのが現代です

 

これは行政書士に限った話ではありません

 

RPA(Robotic Process Automation)という

言葉をご存知でしょうか?

 

ホワイトカラーのルーティンワークを自動化し

生産合理性を高める取り組みのことです

 

大手銀行が行員の業務のあり方を大幅に変え

外資系投資銀行のファンドマネージャーが

RPA導入で激減しているなど

経済ニュースで良く話題となっています

 

技術革新による自動化の流れは

既に始まっていて資格士(サムライ)業のうち

どの資格は無くなりどれは生き残るなんていう

生易しいレベルの話ではないのです

 

第3次産業革命~第4次産業革命へ

 

この流れも今に始まったわけではありません

 

現在のIoT, AI, ロボットなどは

技術革新は第4次産業革命と呼ばれていますが

名前が示唆する通り第3次産業革命もありました

 

20世紀後半に起こった

コンピュータによる自動化の流れです

 

1995年にMSウィンドウズが発売

2000年代以降のインターネット環境整備

これらの環境変化が与えた影響は

計り知れないものでした

 

時代が行政書士に求めるもの

 

行政「書士」との名称が象徴するように

行政手続き申請の書類作成が本業です

 

揶揄した表現をするなとお叱りを受けますが

まさに「代書屋さん」だったのです

 

ただ、文字が書けない人がいた時代には

「代書屋さん」であろうとも

極めて重要な社会的機能を果たしていました

 

申請書類の雛型や図面などの

資料作成ノウハウが入手し難い時代にあっては

行政書士の専門能力は

高い価値(=稼げる)を生み出していました

インターネットの普及によって

行政の公開情報が一般にも入手可能になり

PCやソフトが現実的な価格として普及すると

行政書士業務としての業務効率化となると同時に

これまでの職人的な暗黙知が形式知化され

特別な専門技術というよりも

消費サービスとして認識されるようになりました

 

個人的にはこの第3次産業革命時の衝撃に比べれば

現状の第4次産業革命による人工知能の代替は

まだそこまで行政書士業務を

脅威にさらすものではないように思います

 

当面の変化としては

インターネットで調べればすぐわかるような

申請書類内容や補助金・助成金情報など

単純な相談はチャットボットと呼ばれる

人工知能対応サービスに代替される程度

ではないでしょうか

 

AI時代を生き抜く行政書士とは

 

AI時代にはやはり人間にしか出来ないこと

人間力が試されるのではないでしょうか

 

やたべ行政書士事務所の専門は

風俗営業以外に、産業廃棄物処理や

外国人入管などがありますが

いずれも人間的な(ときとして泥臭い)部分が

少なからず占めている専門分野です

 

何より許可側の警察・公安でのIT化が

まだそこまで進んでいません

 

というより意図的にIT化・自動化を行わず

風俗営業事業者の人的な評価において

人間レベルで確認していくことを重視して

あえて残しているようにも思えます

 

実はこのような機械での代替が難しい

極めて人間的な部分こそが

これからの行政書士が生き残るヒントを

与えてくれているように思うのです

 

行政書士のやりがい

 

私も行政書士としての業歴は25年を超えました

 

ボロ儲けとはいいませんが

正真正銘、私は行政書士業務だけで稼ぎ

年に一度は家族と海外旅行も楽しむ生活を

送ることが出来ています

 

たしかに、資格を取って独立すれば

会社員と違い上司から怒られることはありません

 

朝、満員電車に押しつぶされることもありません

 

ただ一方で「自由業は不自由業」だとも感じます

 

一度、お客さんからの依頼を受けた以上

こちらも全力で取り組まなければなりません

 

許可が一日遅れるだけで出店が遅れ売上を失う

 

許可が出ないと日本から退去させられてしまう

 

お客さんの人生がかかった仕事をするうえでは

申請日に間に合わせるため徹夜もありますし

土日返上で全国を駆け回るときもあります

 

それでも行政書士はやりがいのある仕事です

 

例えば、風俗営業事業者の中には

暴走族あがりのヤンチャな方もいらっしゃいます

 

そんな方がしっかりと営業許可を取り

法令順守しながら事業を成長させていく中で

経営者として人間として成長されていく

 

そんな姿を見るのは

仕事冥利に尽きる充実感を味わえます

 

どんな仕事であっても

大変な面はあると思いますが

つねに時代の流れを読みながら

自分の強みを活かせる人なら

どんな資格だって活かすことが出来る

私はそう思うのです

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