風営紳士録2.0

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過去の発言から菅政権の風俗営業政策を予想

「特別な夏」の終わり

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

東京ではすっかり過ごしやすい季節となってきました。

朝夕の涼しさからは秋の香りが漂っています。

「夏の終わり」というと何やら切ない気持ちになるものですが、今年の「特別な夏」も終わりを迎えたようです。

東京都の23区内の酒類提供飲食店向けの時短要請も解除され、夜の街の「特別な夏」もやっと終わりました。

そんな新しい季節の到来を告げる同じタイミングで、新しい菅内閣が誕生しました。

雪深い地方から上京してきたことを自らの原点と繰り返し述べる菅総理には、華やかさはなくとも東北人らしい自己の信念を貫き通す心意気が伝わってきました。

コロナ対策を最優先課題に掲げ、感染予防と経済との両立・地方創生・縦割り行政改革・デジタル対策・女性活躍などの政策に言及しました。

政権のど真ん中とされた規制改革に関しては、一番の武闘派を配置しましたね。

では、夜の街を中心にした風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業に対する政策はどのようなものになるのでしょうか。

今回は菅総理の官房長官時代の発言を通じて、今後の風俗営業政策の方向性を考えてみたいと思います。

 

 

共感を生み出す政治家

 

これまでの実績として菅総理が強くアピールしていたものとして「携帯料金の引き下げ」「ふるさと納税」が多くの国民にとって印象に残っているのではないでしょうか。

どちらも既得権益縦割り行政などの構造的問題の解消が含まれた政策ですが、これらの政策を官房長官時代の菅総理が推し進めていたことを初めて知った人も少なくないと思います。

と同時に、両政策に共通するのが広く国民に共感を生む政策だったことが判ります。

国政が解決しなければならない問題、国際的先進国として取り組まなければならない課題というのは山ほどありますが、大多数の国民にとっては自分にとって直接的に関係しなければ関心をもつことはなく、共感も生みづらいものです。

防衛費を何億円カットしたとか、CO2削減目標に取り組んだと言われるより、自分の財布からの出費を防いでくれたり、返礼品で美味しいものを貰える方が多くの国民にとっては記憶に残ります。

乱暴な言い方をすれば、記憶に残れば票につながります。

民主政治の下では、どんなに素晴らしい理想を掲げていても、それを実現する力=民意の支持をもっていなければ無力です。

こと、政治の政界では、情報発信していくらフォロワーを増やそうが、究極的には選挙で当選し、多数意見としての権威をもたなければ実現できることは限られます。

例えは悪いと思いますが、ドイツ第三帝国を率いたアドルフ・ヒトラーは著書である『わが闘争』の中でこのような言葉を残しています。

「大衆の理解力は小さいが、そのかわりに忘却力は大きい」

 

「忘却力」を利用するというと悪意ある為政者と受け取られがちですが、実はこの言葉にこそが民主政治の本質の一面が現れていると思います。

ちなみに、ナチ党の政権掌握はクーデターやテロなどと誤解されがちですが、第一次世界大戦後の当時としては極めて民主的憲法とされたワイマール憲法下の民主的手続きの下に成立した民主的基盤のある政権でした。

民主政において、大衆すなわち国民は「理解力が小さく、忘却力が大きい」のです。

これは馬鹿だからなのではありません。

忙しいからなのです。

日々追われる仕事があり、育児・家事に追われていて、政治的な社会問題や国際問題など考える暇がないのです。

大切な問題だということは分かっていても、忙しい日常に追われていてはゆっくりと考える余裕がない。

だからこそ、国民の代表者として議員に政策を専門に取り組んでもらっている訳です。

そんな忙しい人、日々忙殺されている人から信任を得るためには「忘却されず記憶に残る実績」が非常に大切です。

あ、この政治家はこれやってくれたよね、そんなメリットが直ぐに理解できる政策こそが大衆の共感を広く集めるのです。

自身の原点として繰り返し述べられた秋田の農家出身だからこそ、庶民感覚での携帯料金数千円の負担の重さが理解できるというのも嘘ではないと思います。

ただ、政治家にとって重要なのは、その政策実績を国民が忘れずに記憶してくれることだとも言えるでしょう。

 

 

過去の発言から予想

 

では、菅総理はこれからの政権運営で風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業にどのような政策を打ち出していくでしょうか。

まず、記憶に新しいところですと本ブログでも紹介した、現行風営法の立ち入り調査を利用したコロナ対策発言でしょう。

【風俗営業への立入り強化を菅官房長官が宣言】

コロナ感染拡大防止とは全く目的が異なる法律でも「思い切ってやっていく」ことを発言していました。

その後も、風営法に限らずあらゆる法令を活用することまで言及しています。

【「夜の街」への立ち入り調査の根拠となり得る法律】
■風営法
■感染症法
■食品衛生法
■建築物衛生法、等

 

正直、安倍前総理と対照的に非常にタカ派な印象を個人的に持っています。

国家緊急事態であると同時に、当時の世論からすれば「夜の街」対策をしっかり行うことこそが共感を生み、「記憶」に残る政策だったと言えるのかもしれません。

菅総理の過去の風俗営業政策に関する発言はこれだけではありません。

2018年7月23日に放映された番組では、

  • パチンコ等はギャンブル性があること
  • ギャンブル依存症にこれまで無策だったこと
  • ギャンブル依存症に今後は対応策をとること
  • パチンコをギャンブル性のないものにすること

これらの事を官房長官として明言しています。

 

本ブログでもご紹介していましたので、よろしければご覧ください。

【投資の日に考えるギャンブル依存症対策】

 

維新の関係者による発言で識者による論争が繰り広げられましたが、菅総理に関しては上記番組での発言をみると規制推進派なのかなと感じます。

 

学理解釈として合法として説明することは出来ても、国民の(忙しいゆえの)小さな理解力に合わせた説明としては完全に破綻していることはそれこそ誰だった分かるはず、といったところでしょうか。

こうした感覚を鋭くもち、粛々と政策実行に移していくのが菅総理なのでしょう。

そういう意味では、これからの菅政権での風俗営業政策は緩やかになることはない、と予想します。

ただ、同時に国民の共感を生まないような不条理な規制、締め付けも決して行わないと思います。

当面で気を付けるべきは、時短営業が解禁された23区の夜の街でのクラスター発生です。

東京都の小池知事との不仲が囁かれていますが、9月後半での都内風俗営業店でのクラスター発生事案は、菅政権に対して風俗営業政策強化の理由付けを与えることになります。

風俗営業事業者の皆様におかれては、くれぐれも感染予防対策を怠らずに営業活動に取り組まれることをお願いします。

 

 

9月のダンスで決まる

 

東京都の小池都知事は、コロナ対策に関する会見で「ハンマー&ダンス」なる新しいワードを披露していました。

新しいワードは全くといって話題になっていませんが、こと「ダンス」という意味では9月後半のコロナ対応がこれからの感染拡大状況や風俗営業政策の方向性、そして来年の東京オリンピック・パラリンピック開催の可否までを握っていることは間違いありません。

ところで、皆さんはアースウィンド&ファイヤーの『September』という曲をご存知でしょうか。

世代を超えて愛され、9月の定番ソングとされていますが、実はこの曲9月ではなく、12月の曲なのです。

9月に一夜を過ごした二人が、12月に振り返ったとき、真実の愛であることを確信するという歌詞です。

以下は【洋楽歌詞和訳・ときどき邦楽英訳(意訳)】サイトからの転載です。

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September -Earth, Wind & Fire (1979)

Do you remember the 21st night of September?
Love was changing the minds of pretenders
While chasing the clouds away

覚えているかい 9月21日の夜を
愛が変えていった うそぶく2人の心を
雲を追い払いながら 

Our hearts were ringing
In the key that our souls were singing
As we danced in the night,
Remember how the stars stole the night away

僕たちの胸は鳴り響いていた
2人の魂が歌う そのキーで
僕たちが踊った夜
覚えていて どうやって星が夜を盗んで行ったのかを

Ba de ya – say do you remember
Ba de ya – dancing in September
Ba de ya – never was a cloudy day

覚えているかい
踊っていた9月を
雲ひとつ無い日々だった

My thoughts are with you
Holding hands with your heart to see you
Only blue talk and love,
Remember how we knew love was here to stay

僕の想いは君と共に
この両手はその心と繋がっている 君を見つめるために
他愛ない会話と愛だけで
覚えていて どうやって2人は理解したのかを
愛は留まるために ここにあったと 

Now December found the love we shared in September.
Only blue talk and love,
Remember the true love we share today

今12月になり 見つけた 2人が9月に分かち合った愛を
他愛ない会話と愛だけで
覚えていて 今日2人が共に抱いている真実の愛を 

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12月の年末に日本はどうなっているでしょうか?

風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業にとって繁忙期である年末の行く末を左右するのが9月である現在の取り組みです。

新しい菅政権のもとでどのような政策が打ち出されるとしても、キレッキレのダンスで風俗営業産業のパワーを発揮させてください!

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

 

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