風営紳士録2.0

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なぜ人は歳をとると若者に説教するのか?

人気YouTubeチャンネル終了

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

登録者数100万超の人気YouTube日経テレ東大学が終了します。

予想外の成功を収めてしまった企画なので社内的に潰されたようです。

いろいろな理由が重なったんでしょうが、要するに上層部にとって面白くなかったんだと思います。

視聴者からの目立った批判がないのに、人気企画を終了させるというのは極めて異例です。

だからこそ、逆に世間の注目を集めてしまいました。

お笑いの大御所さんまさんは、「死ぬまでYouTubeには出ない」と公言しているそうです。


東洋経済オンラインより

自分がTVの人間であることに拘りがあるからだそうです。

こうした拘りは、上手く機能すれば美学となりますが、変化を拒む頑固さともなり得ます。

 

 

歳をとってやっちゃいけないこと

 

人は年齢を重ねると保守的になり、新しいものや変化を嫌うようになります。

自分が理解できないことは、そもそも理解する必要がないことなんだと考えるようになります。

あるいは、自分の経験や枠組みに無理やり当てはめて決めつけるようにもなります。

私が好きな芸能人の高田純次さんはこんなことを言っています。

「歳をとってやっちゃいけないのは『説教』と『自慢話』と『思い出話』」


Real Sound ブックより

「ミスターテキトー」の異名をもつ高田さんらしいウィットに富んだ名言ですね。

若かりし頃は、誰もが年長者から説教を受けた経験があると思います。

ただ、その後振り返って、本当に自分のためになったと納得できるケースは少ないものです。

仮に自分の親であれば、口やかましく説教されても受け入れられるものです。

後から考えて、的外れな内容だったとしても、親の愛ゆえと理解できるからです。

ただ、社会において、上司でもないのに、年上というだけで説教されるのは疎ましいものです。

誰もが通ってきた道ですが、いざ自分が歳をとってしまうと、つい説教してしまうものです。

頼まれてもいないのに、「俺の時代はな、でも俺は必死で生き抜いて、だからお前も、、、」といった具合に。

高田純次さんのやっちゃいけない3要素のフルコンボですね。

 

 

なぜ若者に説教してしまうのか

 

90年代以降の就職氷河期を生き抜いたなんてのは、中間管理職の説教プレー定番中の定番でしょう。

この世代は受験戦争世代でもあり、一流校以外の進学も競争が激しかった世代です。

なんとか受験をしのいで進学しても、就職活動で苦労させられたせいで大学に対する偏見が強くあります。

こうした症状が重くなると、職場など現実世界の若者相手に説教するにとどまりません。

SNSのタイムラインに流れてきた架空の若者にまで熱く説教プレーし始めてしまいます。

先日、話題を集めた福井県池田町のムラ社会7か条表明も一種の説教プレーでしょう。

俺の徹を踏まないよう親身アドバイスをという気持ちも分からなくありませんが、冷静に考えてみてください。

頼まれてもいないのに、いきなり「俺の時代は、、、」なんて話し始めたら、その当事者たる若者はどう思うでしょうか。

実は、こうした説教プレーをする人は本気で当事者たる若者にメッセージを届けようと思ってないのでしょう。

同じように説教プレー好きの自分と似た属性の人々から「よくぞ言ってくれました」と共感を得ることで満足している。

要するに寂しいんだと思います。

そう、歳を取ってしまうと寂しいんです。

そして、やっぱり若者が羨ましいからなんだとも思います。

若者は自分がもっている最大の資産である「若さ」という時間の大切さに気付いていないことが多い。

人は自分にとって所与のものとして当たり前に享受できているものの大切さには気づき辛くなってしまうものです。

だからこそ、歳をとった大人は若者に説教してしまうんですよね。

 

 

選ばれし黄金期世代

 

でも、年金暮らしの老人が公園のベンチに座りながら話しかけるのとは訳が違います。

現役世代のいい歳した大人が、仕事そっちのけでに若者への説教プレーで一日を過ごしていたらどう思うでしょう。

おそらく、若者の多くは「将来、あんな風にだけは絶対なりたくないな」って思うでしょうね。

若い頃、バナナがまだ高級品だった時代の話をする大人の話を聴いてどう思いました?

「一切聴いていなかった」ですよね。

今の若者だって同じだと思います。

バブル期に間に合わなかった中高年は、高度経済成長期との対比で就職氷河期を語りたがります。

でも、もっと旧い世代からすれば90年代後半以降の社会人こそ本当に羨ましい。

インターネット普及による情報革命で、数十年に一度の社会構造変化の中で社会人デビューできたからです。

楽天の三木谷さんも、サイバーエージェントの藤田さんも、皆さんこの世代でチャンスを掴みました。

インターネット時代は、政治や社会に対する不平不満も、文章や音楽の表現活動も、個人レベルで世に発信することが出来ます。

同時代には金融ビッグバンもありましたから、BNF、cis、テスタといった億トレ個人投資家も多く生まれました。

無職やニートだった社会不適合者が、大逆転のチャンスを掴めるようになったのが2000年以降です。

こんな黄金期の選ばれし世代なのに、ツイ廃おじさんとして若者にウザ絡みしているだけなんてあまりに悲しいじゃないですか。

 

 

ターゲットに届く伝え方

 

冒頭で紹介したテレ東大学に出演していた成田悠輔さんは、老害防止のための集団自決をすべきと皮肉で言ったそうです。

なかなか耳の痛い話ですが、一方で成田悠輔さんという才能が発掘され、身近になったのもSNSのおかげだと思います。

成田悠輔さんのツイッターのプロフィール欄にはこんな言葉がありました。

「口にしちゃいけないって言われてることは、だいたい正しい」

うーん、コイツはやはり確信犯だな苦笑

でも、こういうメッセージ発信のやり方こそが、本当に伝えたいターゲット当事者には刺さるものなんです。

自戒も込めて、若者相手にくどい説教プレーを垂れ流して悦に入るのは止めたいものです。

せっかくならこの人みたいになりたい!って憧れられるような大人を目指していきましょうよ。

最後に高田純次さんの名言をもうひとつ。

「言っとくけど、オレが言ってることの95%はウソだよ」

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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