映画『2001年宇宙の旅』の予言
親が応援する子供のなりたい職業
皆さん、こんにちは!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。
ロケット打ち上げ中止会見で話題となったJAXAが、将来の宇宙飛行士を発表しました。
[プレスリリース]
JAXA宇宙飛行士候補者(2021~2022年度 募集・選抜)の決定についてhttps://t.co/33FBGvEHYF— JAXA(宇宙航空研究開発機構) (@JAXA_jp) February 28, 2023
Webトピックス公開🖥️
◤ 宇宙飛行士候補者の記者会見が行われました ◢過去最多4127人の応募者の中から決定したのは諏訪理さんと米田あゆさんの2名。現在の心境や宇宙に行ったらやりたいこと、などを語りました。#宇宙飛行士選抜試験 #宇宙飛行士への挑戦を応援だhttps://t.co/YuGZVTqqr9
— Humans in Space/JAXA (@HumanSpace_JAXA) February 28, 2023
「実は私も応募してました!」という方はおそらく読者にいないと思います。
それでも、4,127名も応募していたのですね。
宇宙飛行士というと、子供が将来なりたい職業の定番です。
YouTuberになりたいと違って、親も宇宙飛行士の夢を抱く子供は応援しがちです。
「宇宙飛行士になりたいなら、しっかり勉強しないと」
「宇宙飛行士になりたいなら、好き嫌いせずに食べて健康にならないと」
夢の実現可能性を度外視しても、教育的観点から応援するにはうってつけです。
とはいえ、実際に選抜された候補者のスペックをみると、少し嫉妬する大人もいたようです。
学歴不問は「建前」なのか
ツイッタートレンドに「学歴不問」が入っているので何かと思いました。
JAXAの宇宙飛行士選抜条件で「学歴不問」とあったのに高学歴者が選ばれていることが話題のようです。
JAXA「学歴不問で宇宙飛行士募集するよ」
↓
合格者が2名とも東大卒
↓
ネット「結局学歴か…」
↓
■諏訪理(48)さん
東大⏩️デューク大⏩️プリンストン大⏩️青年海外協力隊⏩️国連
職場まで走ってたらフルマラソン2時間45分に
■米田あゆ(28)さん
東大理Ⅲ⏩️外科医… https://t.co/CktU9Hb0uI pic.twitter.com/6LJtRfwnPI— 滝沢ガレソ🪚 (@takigare3) March 1, 2023
宇宙飛行士になりたいなんて微塵も思っていなかった人まで「やっぱりな」なんて。
学歴足切り大好きおじさんも、ここぞとばかりに「な、言ったろ」とドヤってました。
同時にJAXAの先日の会見を擁護する記事についたコメントも話題となっていました。
本来の意味での有識者が正論でコメントをしてれているのは心強い pic.twitter.com/RgBCyRaTW2
— すじこSAN🥐 (@Sujiko_drop) February 26, 2023
「事実」と「評価」をきっちり分けて考えるのが正論なら、宇宙飛行士の選抜だって「本音」も「建前」もありません。
宇宙飛行士の応募資格、学歴不問は可能性を広げていいことだと思うけど、結局選抜結果から、学歴が問われていることは明らか。いや、そういうことを言いたいんじゃなくて、求められてる素養を持つ人を探すと、どうしても学歴を持つ人に行き着いてしまう。これは必然なのかな。 pic.twitter.com/e9UjFhL1zj
— 春キャベツ (@jf652Ify6It0nGe) February 28, 2023
事実:自然科学系4年生大学卒 → 理系縛りを排し、「学歴不問」
評価:入社試験の足切りのようなもの。「建前」ですよ、「建前」
たしかに、「事実」と「評価」をきっちり分けると賢く見えます。
一方で、両者を混同した内容の方がツイッターなどでは受けます。
でも、実社会での選別基準にかすりもしない人ほどこうした「評価」が大好きです。
「目が背けられがちな社会の厳しい現実を俺が教えたる」と言わんばかりに。
もちろん、そうした人が実際に東大やアイビーリーグ卒だったり、一流企業出身だったりすることはまずありません。
「評価」でこそ洞察力が問われる
何も私も綺麗事ばかり言うつもりはありません。
同じく「評価」するなら、もっと自由に発想して、新しい視点で考えてみてはどうかと言いたいのです。
言うまでもありませんが、御三家と呼ばれる進学校出身でも東大理Ⅲ(医学部)はまず入れません。
少なくとも受験においてはエリート、言葉を選ばずに言えば受験勉強の「変態」です。
「東大理Ⅲ入試を突破しているということは、人間社会での選抜攻略能力に長けている」ぐらいは誰でも推察できるでしょう。
また、JAXA側としても「自然科学系大卒」に限定してしまうと、それ以上に優秀な「文系」出身者がいたらみすみす取り逃がすことになります。
落とす分には何とでも説明できるので、とりあえず門戸を広げて募集して、より理想に近い人材を選ぶ方が望ましいはずです。
実際の宇宙飛行士にどのような能力が求められるのか知りませんが、今後、最も成長が見込める産業のひとつが宇宙産業です。
日本や世界、そして人類の未来を担う人材に出会うため、学歴だけで足切りせずに、どういった人材が応募してくるのかを見たかったというのが本当のところではないでしょうか。
『2001年宇宙の旅』の予言
未来の宇宙飛行士の発表があった2023年3月。
奇しくも、ChatGPTをはじめとした対話型AIの利用が爆発的に広がっています。
55年前のアメリカ映画『2001年宇宙の旅』では、まさに宇宙飛行士と対話型AIとのストーリーを描いています。
スタンリー・キューブリック作品の中でも、特に完成度が高いと言われる作品です。
Siri、Alexaなど、対話型AIでは愛称がありますが、この作品の人工知能はHAL(ハル)と呼ばれています。
学習を高め、読唇術や人間心理の裏読みまで出来るようになった人工知能HALが暴走する、そんな恐ろしいストーリーです。
ご覧になっていない方は是非観てください。とても55年前に創造された作品とは思えませんよ。
ちなみに、人工知能HALはシーザー暗号で示されていると言われます。
アルファベット順にH・A・Lを一文字ずつずらすとI・B・M。
作品公開当時のメインフレームコンピュータIBM 704を見たキューブリックらが着想を得たと言われます。
半世紀以上前、コンピュータという「事実」を目にした人間が、2023年の世界における人類の課題を予見し、作品に描く。
これこそが人間の想像力、「事実」への「評価」の偉大さなのかもしれません。
HALにコントロールされない優秀人材として選ばれたお二人のご活躍をお祈りしてます!
やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!
それでは、また!
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