風営紳士録2.0

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自称専門家のりゅうちぇる評と玄人マウント

りゅうちぇるさんの死

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

先週、悲しいニュースが流れました。

タレントのりゅうちぇるさんが亡くなりました。

有名人の訃報に乗じた投稿など、なんとも下衆い考えをお許しください。

りゅうちぇるさんのことはTVで見かける程度で、実はほとんど知りません。

それでもこうして記事を更新したのは、りゅうちぇるさんの生き様から自分なりに感じたことがあったからです。

死因に関しては明らかにされていませんが、直前にはお子さんと元奥さんとの時間を海外で楽しんでいたとのこと。

SNSでのアンチ攻撃に悩んでいたのと報道もありますが、ご自身は常に前向きで明るい投稿を心がけていたようです。

未来ある若者の命が失われるのは本当に悲しいことです。

どうぞ安らかにお眠りください。

そして、りゅうちぇるさんの分もお子さんと元奥さんが幸せになりますようにお祈りいたします。

 

 

離婚することは敗北か

 

それまで個人的に関心が向かなかったりゅうちぇるさんを気に留めたのが、奥さんと離婚した時でした。

当時、「離婚」という言葉を用いず、「新しい夫婦の形」を選択することにしたといった説明をされていました。

りゅうちぇるさんは、家族をもつ父親・夫として理想を掲げていたこともあり、離婚発表当時は批判に晒されていました。

SNSでは自称専門家の方が以下のようなコメントをされていました。

りゅうちぇる氏、アレだけ「あるべき夫」論を主張しておきながら「“夫”であることに、つらさを感じてしまうように」で離婚というのは、彼が主張した「あるべき夫」論の敗北を自ら認めてしまったに近い。

こうしたコメントが、りゅうちぇるさんを傷つけたと説教を垂れるために引用したのではありません。

何を隠そう、私自身も当時は「は?離婚するの?奥さんやお子さんの気持ちは!?」と感じていました。

強く高い理想を掲げて宣言したときに、それが失敗してしまうと、批判や嘲笑が倍増してしまうことは良くあることです。

未来ある若者が理想を抱くのは当然で、その分、厳しい現実を前に躓くことは若者にとって多いはずです。

そんな時、若者ではない大人は「ホレ、見てみ!」と言ってくるのも昔から変わりません。

もちろん、私だってそんな心の穢れた大人の一人です。

現代の日本社会において「離婚」自体は敗北などではありませんが、「結婚」や「夫婦」への理想を言葉で発してきた者が躓くと「失敗」と評してしまうのが悲しき「人間の業」です。

勝手な解釈をさせてもらえば、りゅうちぇるさんに「失敗」の烙印を押したがった評は「夫」にすらなれない、すなわち結婚できない弱者男性の心のSOSとして発せられたシグナルなのかも知れませんね。

就職氷河期など時代を恨み、就職や収入だけでなく、結婚して家庭を持つことができなかったことも他責思考で世を恨むしかない弱者男性にとって、「あるべき夫」論など浮世離れし過ぎた話だったのでしょうか。

そういう意味では、「敗北」の烙印を押すことで、りゅうちぇるさんの考えを支持してきたファンをも皮肉することで、弱者男性の歪んだ優越感に浸りたかったのかも知れません。

かくいう私自身も、芸能人の離婚話をゴシップとして消費していた一人です。

ただ、りゅうちぇるさんの訃報を知った今なら、少しだけ想像力が働くようになりました。

若者特有の理想に向かって突き進む姿勢が勇み足となることだってあるはずで、それを何とか整合させるために「新しい夫婦の形」と表現していたのでしょう。

批判されて、辛くない人間なんて居ませんよね。りゅうちぇるさんだって、弱者男性だって。

 

 

玄人設定の自称専門家

 

さて、芸能人のゴシップネタに対して評論家気取りで語ってしまうことはなくとも、自分の専門に関してはマウントを取りたくなってしまうのが専門家です。

これは国家資格者に限らず、その道で専門を究めていると自負している者には良くあることでしょう。

SNSでは、法律知識に関して自称専門家のこうしたコメントを目にしました。

ギャンブル語るときの「賭博法」
パチンコ語るときの「遊戯」
この人と難しい話しても意味なさそう、と感じてしまう2大ワード。

シロウトさんがやる典型的な間違いなんだけど、まず「賭博法」っていうのやめようや。そういう法律は本邦には存在しないから。それが初手で出てきた時点で読む気無くす。

ツイッターのタイムラインでのやりとりのひとコマなんですが、なんかBreakingDownを想起させました。

内容自体は問題ないのですが、自分は玄人設定で相手に対しては「シロウトさん」と威圧的にイキリ倒すところがBreakingDownの喧嘩自慢みたいです。

BreakingDown(特に初期の頃)では、こうしたマウント・煽りが良くありましたね。

もちろん、こうした煽りをする自称喧嘩自慢はガチのプロ格闘家には喧嘩をしかけないものです。

ツイッターのタイムラインに居る、いかにも法律知識の少なく、勝てそうな相手を煽ってマウントを取るのが流儀なんでしょうか。

自分の好きなことや得意なこと、職業として従事している専門に関しては、誰もが相応の知識・知恵をもっているものです。

ただ、専門外の事に関して情報発信した際には、知識・理解不足から間違ってしまうことは誰にだってあるでしょう。

玄人気取りの自称喧嘩自慢や自称専門家から嘲笑、批判されることだってあるかも知れません。

そんな時、りゅうちぇるさんの生き様を思い起こしたいものです。

あまりに完璧主義を求め、失敗を恐れてしまうと、躓いたときにポキッと折れてしまうかも知れません。

間違えたっていい、批判されたって「僕は発信するし、生きます!」「そしてあなたも、生きて」とポジティブに過ごしたいものです。

 

 

自称専門家は玄人か?

 

そもそも、皆さんが良く知る業界で「シロウトさん」と玄人マウント取ってきた人間が、本物だったことってありますか?

この答えは、どんな業界だって同じなんじゃないかなって私は思います。

職業専門家でない人が法律用語を知らないなんて当たり前だし、恥ずべき事なんかじゃありませんよ。

風営法「正:遊技」「誤:遊戯」だって、ちょっと調べれば直ぐに分かることですが、一般の人が間違えたって不思議ありません。

例えば、アイドル日向坂(ひなたざか)46、SixTONES(ストーンズ)の読み方を間違えて情報発信したとしましょう。

「お前、アイドル名の読み方ぐらい調べてから発信しろよ」「ひゅうがざかって読んだ時点でコイツの話聞いても意味なさそう」「シックストーンズが初手で出てきた時点で見る気無くす」と言われるより、優しく正してもらった方がお互い建設的になれるのではないでしょうか。

特に情報発信者の伝えようとしている本題に関わらない枝葉末節に囚われていると、似非玄人と誤解されてしまいます。

現代は、インターネットによって才能は必ず見出されるようになりました。

同様に、インターネットによってインチキ野郎は必ず捲れるようにもなりました。

誤った法令解釈、違法行為につながるような無責任な情報発信は、ブラフをかましているツイ廃が垂れ流しているのでご注意ください。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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