風営紳士録2.0

ナイトタイムエコノミーから警察の取締りや法令改正情報まで、風俗営業の最新情報を発信中です!

統一地方選挙に向けての一考察

選挙の季節が到来

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

来月4月は統一地方選挙です。

国政選挙はなくとも、地方選挙の趨勢は現政権の行く末を占う指標となります。

これを意識してか、子育て支援をはじめとした政策が続々と発表されています。

「選挙前になると公金をバラ撒いて票田にアピールしてやがる!」

こうした批判は良く目にします。

最もありがちなのが票田となる高齢者優遇への批判でしょう。

こうした地方議会の現状を見ると、どこ見て政治をしているのか自明ですよね。

戦前は一定以上の納税額がある国民しか選挙権がありませんでしたが、戦後は国民の選挙権の平等が保障されています。

政治は数で決まる以上、確実に票が稼げる層にアピールする政治家の判断はある意味合理的だとも言えます。

 

 

地方議員こそニッチ戦略

 

実は、こうした政治家の合理的思考は、ビジネスの世界では定石とされています。

需要が大きな市場で勝負する。

高齢者市場は成長市場ではありませんが、若年者市場に比較すればビッグマーケットです。

国政では高齢者層にアピールしないと、国会へのチケット入手が難しくなります。

ガーシー前議員を生んだ昨年の参院選では、アニメなどのオタク層などを狙ったニッチ戦略も見られました。

ただ、国政選挙ではこうしたニッチ戦略は一般的には機能しづらいようです。

アニメ、暗号資産(仮想通貨)などの特定クラスタ向けの政策を打ち出し、しっかりとした実績があった候補者でも落選しました。

他方で、地方議会議員となるとニッチ戦略が生きてくる可能性があります。

新宿区議会議員選挙であれば、1,500票程度で当選します。

正直、この票数で決まるのであれば、ちょっとしたインフルエンサーであれば当選できるのではないでしょうか。

浮動票によるポスター映え当選というのは昔からありました。

政策全般に明るくなくても、特定層から強く支持される候補者であれば当選できるのが地方議会だと思います。

憲法上も「地方自治の本旨」(92条)に基づくべきものとして住民自治を重視しています。

 

 

ヒトラーを生んだ排外主義

 

一方で、選挙というのは勝者と同時に敗者も生み出すもの。

候補者のみならず、支援者も落選後は砂を噛む気持ちでしょう。

ガーシー前議員の除名処分が現実となった今日では、尚更悔しい気持ちもあると思います。

「国民(投票民)がアホやからこんな奴を国会に送ってしまったんや!」

こうした心理が屈折すると、マス票田層への歪んだ排外主義につながります。

票田の厚い高齢者が壁となって自分の支持する候補者が当選させられないのだ、と。

ジジイババア共の精神性の部分から叩き直すしかないとヘイトをまき散らしながら。

わたしには、ヒトラーがユダヤ人排外主義を掲げて選挙民に訴えたことを想起させます。

参考【ナチスに学ぶ表現の自由とSNSの選挙活動】

もっとも、日本は民主主義であり、自由主義国家です。

他人の人権を侵害しない限り、主張したいことは気が済むまで主張すれば良いと思います。

国民の権利、とりわけ政治的表現の自由は最大限保障されていますから。

 

 

禍根を残さぬ選挙戦を

 

ただし、ヘイト・排外主義で特定層への支持をアピールすると、当然ながら敵もつくります。

戦後数十年に渡って追い込みをかける執念がユダヤ民族にはありました。

おそらく、ウクライナ国民も今後そうなるでしょう。

自分にとって脅威とならなそうな相手を攻撃している場合に限って反撃されるものです。

新人候補者は、既存勢力を批判することでアピールしなければならないこともあると思います。

新宿議会議員でもLGBTQの当選者が複数居ました。

新宿区役所前でバスカフェを運営しているColabo活動に賛同されていた方々です。

ただ、現職議員からは「何でもかんでも差別に強引に結びつけてなんなん?」と辛辣な批判を耳にしました。

お互いがお互いの票田層にヘイトを拡散する、この構造こそが社会の分断・対立の怖いところです。

要らぬ禍根を残さぬよう、正々堂々と選挙戦を戦って貰いたいですね。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

誤った法令情報や違法行為を助長するインチキ専門家の額に鉤十字を刻め↓

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA