風営紳士録2.0

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育休中のリスキリング「人への投資」再定義

育休の国会答弁に批判

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

参議院本会議での「育休中のリスキリング(学び直し)」に関する質疑が批判されています。

出産・育児のための休暇中に学び直ししろとはどういうことか?

育児したことがないからそんな事が言えるんだ!との批判が。

たしかに、手のかかる時期の育児は睡眠時間も削られる臨戦態勢が強いられます。

育休に限らず、長期の休暇を取得すると何とも言えない空気が流れる勤務先だってあるでしょう。

体力のある大企業と違って、中小企業では雇用後直ぐに産休・育休に入られると困るのが経営者の本音ですからね。
 

経営者側としての本音

 

そもそも、中途半端な資格を一つや二つ増やすなり、学歴ロンダリングさせたところで、労働者としての生産性が激変することは稀です。

労働者自身の年収アップなどはあり得るでしょうが、そうした変化はリスキリング(学び直し)後に転職することでもたらされる場合が多いはず。

企業としては出産・育児を支援する代わりに、職場復帰後はまたしっかり働いて貰いたいものです。

生産性向上や賃上げの手段だけで考えると、労働者にとってのリスキリング(学び直し)は、実務に直結する資格や、経済的価値に結びつく学問が前提になってしまいます。
 

政府与党としての本音

 

本件を代表質問したのは、自民党の大家敏志議員です。

要は、育児休暇中に多少無理が生じても、日本経済に貢献する労働者としての価値向上に努めて欲しい、ということです。

ただ、本来の「学び」というのは、決して経済的価値だけに限定されるものではなく、ものごとの本質を見極める目を養うこと全般に関わるものだと思います。

歴史を振り返っても、既得権益であった宗教を批判したのは科学的思考であり、国家権力の横暴を批判したのも大学です。

決して、「学び」は資本主義社会での中心的価値に貢献する労働者を生産するためだけのものではありません。
 

努力は夢中に勝てない

 

国家の未来を真剣に考えるなら、「人への投資」活動をもっと自由に捉えても良いのではないでしょうか。

例えば、これまでの日本では無視されがちだった、人の才能を伸ばす教育は有効な投資になり得ると思います。

資格や実学のスキル向上に限定している以上、イノベーションには結びつきづらいものです。

先日取り上げた「違法賭博」と揶揄される分野もそうですが、ひと昔前の発想で設けられた規制によって成長が阻害されている産業が多くあると思います。

ゲーム、アニメなどのコンテンツ産業はもちろん、AIや半導体などのハイテク産業などで世界に伍して戦える人材を生み出すには、個人の才能を伸ばし、活かせるような社会をつくることが必要でしょう。

他人の評価を気にした「学び直し」ではなく、自分の才能・適正を活かすための「学び直し」こそが求められるのではないでしょうか。

「努力は夢中に勝てない」の言葉通り、どうせ育休中にリスキリング(学び直し)するなら、育児と並行していても苦にならない、夢中になれる「学び」に挑戦して頂きたいと願います。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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