風営紳士録2.0

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億を稼ぎ出すオンライン風俗営業の経済学

煽り屋の時代

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

早いもので今年の1月はあっという間に過ぎました。

コロナ禍により丸々1年間が失われた2020年から再興の年となるべく迎えた2021年ですが、良い意味でも悪い意味でも新しい時代の幕開けを感じさせる事件があった1ヵ月だったと思います。

アメリカではジョー・バイデン新大統領が就任しました。

もっとも、後世の歴史家が2021年を振り返るとき、人類の記憶に残すべき史実として語り継ぐのは米国での議事堂侵入事件の方でしょう。

米国の議事堂侵入事件はトランプ前大統領の扇動によるものと報道されていますが、政治だけでなく経済・金融界でもSNSによる世論操作や扇動が問題視されています。

 

日本の5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のような米国ネット掲示板Redditを舞台に、個人投資家同士が結託して相場操縦し、金融市場を混乱させています。

米国では日本以上に外出自粛やテレワークが強く求められていることもあり、在宅テレワークなどを背景に個人投資家の巨大なクラスターが生まれ、資本主義の欲望のままに肥大化しているのが現状です。

 

 

許可不要のオンライン

 

とここまで米国の話ばかりしてしまいましたが、米国の現状から日本の風俗営業にも通じるヒントを感じ取ったからに他なりません。

風俗営業のDXデジタルトランスフォーメーション)を考えると、オンラインキャバクラなど感染第一波の段階で早々に取り組み、成功を収めていた方々もいらっしゃいました。

実店舗では酒食サービスへの対価として支払われますが、こうしたライブ配信での売上は基本的に投げ銭・課金によるものです。

コロナ関連の風俗営業ネタは片っ端から扱ってきた本ブログですが、これらのオンライン系のネタはこれまで取り扱いませんでした。

・・・正直にお話しすれば、オンラインキャバクラなどは風俗営業許可・届出が不要で行政書士業務につながらないからです(苦笑)

オンライン上で一緒に乾杯するため、利用者はオンライン越しのキャストのドリンク代やボトルに対する対価を支払っていると思いますが、風営法上の「風俗営業」と認められるには「設備を設けて客の接待」をしなければならず(風営法2条1項1号)、オンライン上ではどんなに高いボトルを入れさせようが、お客さんを楽しませようが風営法上の許可は必要になりません。

ただし、性的なサービスの場合は「映像送信型性風俗特殊営業」(風営法2条8項)などの許可・届出が必要になってきますので、あくまで接待飲食や特定遊興の場合であることに注意して下さい。

 

では、こうした許可業務につながらないオンラインキャバクラにどうして言及しようと思ったかというと、皆さんお察しの通り何とも情けないニュースを目にしたからです。

 

大人の男の夜遊びといえば個人の嗜好によってさまざまあるでしょうが、やはり「夜の街」銀座でのクラブに憧れをもつ方が少なくないと思います。

とりわけ昭和生まれの男にとっては、『課長島耕作』などの作品を通じて出世・成功の証として「夜の街」銀座で過ごすオフタイムが象徴的に描かれてきました。

 

そんな憧れの世界で遊ぶ男には粋であって貰いたいものです。

ネット記事の内容ですが、同席していた議員としては「時短要請で苦しんでいる中、お店にもお金を落として元気だしていこうというようなこともしたかった」と考えていたそうです。

なるほど、こうした時にこそ応援がてらお金を使ってあげるという考えは粋です。

ただ、直ぐにバレるような嘘をついたり、事業者・国民に対する罰則を議論している最中に自分達は特別だと規制しようとしている行動を取るなどというのは無粋を通り越してダサすぎます。

相談だろうが、陳情だろうが、出勤前のキャストさんと食事すれば「できたら顔だけでも出してほしい」と言われるなんて当然のことではないですか。

それを「もともと、その後、3軒目に行く予定ではなかった」なんて言い訳がましく説明して、同伴ではないと言い張っているなんて読んでいて情けなくなりました。

応援したければ店に行かないでお金だけ払えばいい話です。

ボトルキープでも何でもいいからキャッシュを入れてあげればお店としては問題ありませんし、キャストの売上にもなるので問題ないはずです。

もっと言えば、オンラインで一緒に乾杯する分にはシャンパン入れた体裁でノンアルコールで過ごすことだって可能です。

クラブ、キャバクラという体裁を保つためにドリンク代の形式で支払っていますが、ライブ配信としてのプラットフォーム上では単なる課金と同じです。

アイドルでも、ゲームでも存在しますが、このライブ配信の世界では課金モンスターというのが存在します。

風俗営業風に表現すれば太客ですが、オンラインキャバクラで成功した方々は、応援だけでなく、お客さん同士の課金競争意識に火を点けるのに長けていたというのが共通点でしょう。

そういえば1月はオンラインキャバ嬢だけでなく、アニメキャラでも凄まじい太客を掴んだ方がいましたね(笑)

 

 

上級国民と上級財

 

ここから毒吐きながら理屈こねさせてもらいますので、面倒な方は読み飛ばして貰っても結構です(笑)

よく酒類メーカーなどが「食べて応援」などとキャンペーンを行っていることがありますが、とどのつまりあの手のプロモーションは自社にとっての利害にかかわるからやっていることが殆どです。

本当に応援したければGoToの補助がなくたって定価でも支払いますが、そこまでは応援する気がない人々を消費に取り込むためにGoToキャンペーンのようなものが実施される訳です。

もっと言えば「応援」というのも体の良い理由付けで、どちらかというと割引価格で安く楽しめるお得感に自分が満足を覚えるからこそ利用している方が殆どです。

経済学に消費者行動分析と呼ばれる専門分野があります。

消費者行動分析では、消費される製品・サービスを財と呼びますが、財は上級財・中立財・下級財に分かれます。

緊急事態宣言下に「夜の街」銀座で遊べる人をSNSでは上級国民と揶揄しておりますが、経済学での区別では「所得と消費量との関係」で決まります。

 

■所得が増えると消費量も増えるものが上級財。

■所得が増えても消費量が変わらないものが中立財。

■所得が増えると消費量が減るものが下級財。

以上の様に定義されています。

 

上級財としては娯楽・レジャーなどの奢侈品が、中立財としてはトイレットペーパーや歯磨き粉下級財としては発泡酒やマーガリンが該当すると経済学の本では説明されています。

そうなると、風俗営業はじめ飲食・娯楽サービスや旅行などは上級財ということになると思います。

「不要不急」と言われるとなんか切ないですが、「上級財」と言われると少しテンション上がりませんか?(違)

さて、この「上級財」ですが、説明にもあったように所得との連動が強く、経済学では「需要の所得弾力性が高い」と説明されています。

「需要の所得弾力性が高い」とは、所得の増減が需要量の変化に大きく跳ね返ることを意味します。

一般常識的に考えてもこれは自然ですよね。

収入が上がればより美味しいものを飲み食いして、海外旅行などの消費も活発に行う傾向があると言うことです。

GoToキャンペーンとはまさにこれで、需要を拡大させるために補助金を出すことで所得が増加したのと同じ状態を作り出すことを狙ったものです。

その証拠に補助率が最大限活用できる高額サービスが多く利用されており、自己負担金としての出費がかさんでも補助金負担部分でのお得感による満足を求める利用者が多かったことが判ります。

こうした人々の満足感を満たすことを経済学では「効用」と呼びますが、この「効用」を最大限まで大きくするように消費者は行動しているのだと説明するのが消費者行動分析です。

疫学的見地からの評価を別にすると、GoToキャンペーンは経済学の消費者行動分析に忠実な経済政策であったと高く評価できると思います。

同時にこうした視点を抜きにして、国家の経済政策を論評・観光政策を評価すると素人受けする耳障りの良い内容になりますが、実際の経済政策としては実用性のないものになる危険性が有ります。

(ミクロ)経済とはつまるところ、企業の利潤最大化と消費者の満足度の最大化を狙うものなので、「応援」といった共助の考えよりも、人間の「欲望」に基づいて政策立案される方が機能するからです。

もちろん、素人考えではあっても様々な意見や考え方を発信していくことは良いことだとは思いますが、少なくとも自分と立場の異なる意見や考え方を口汚く罵るような不寛容性は改めた方が良いと私は思います。

香港やウイグル、ロヒンギャといった人権問題や環境問題に問題意識高くもった識者のはずが、自分と異なる考えをもつというだけで相手のことはバカ呼ばわりする様は何とも奇妙なものです。

ちなみに、私の持論として、風俗営業というのは上級財の期待効用を最大化させる経済活動であり、その経済活動に携わる人々は「上級財」を専門とする「上級国民」であると独自に提唱しています!

あ、ここまで能書き垂れるくらいなので、もちろん私の持論はパクツイしても、パクってブログにしても大丈夫ですよ(笑)

 

 

期待値と期待効用

 

以前も「期待値と期待」についてご紹介しました。

参考【風俗営業許可を早く確実に取得する手法とは】

この記事では、プロは「期待値」で動き、アマは「期待」で動くと述べました。

この内容も実は今回の消費者行動分析に基づいた考え方です。

「期待値」とは、確率を考慮した起こり得る値の平均値のことです。

 

もしあなたが以下のABどちらかを選択するならどちらを選びますか?

A「コイントスで裏表を当てたらコインを2枚貰える。ただし外れたらコインは0枚で貰えない。」

B「勝負を選ばなければコインは1枚だけ貰える。」

コイントスの確率は50%だとして、どちらを選ぶでしょうか。

画像をビットコインにしてしまったので1枚違うだけでも何百万円も違いますから、確実に1枚貰えるBを選択する方が多いのではないでしょうか(笑)

ただ、「期待値」に基づいて判断するならAもBも同じ期待値となり、どちらでも良いということになります。

A「2枚×50%+0枚×50%=1枚」

B「1枚×100%=1枚」

 

ただ、普通の人であればこのように割り切った判断はしないはずです。

もっと分かりやすい例が宝くじです。

確率論を踏まえた「期待値」からすれば、宝くじには絶対に手を出すべきものではありません。

投資家と呼ばれる方、事業家と呼ばれる方の中には宝くじを買っているだけで「期待値」計算すらできないのかと嘲笑する方もいます。

一方で宝くじは非常に人気がありますし、宝くじ購入者の全てが真剣に当選すると思って買っているとも思えません。

中には「期待値」などの考え方も理解した上でも宝くじを楽しみに毎回購入している方もいます。

実は、この点も消費者行動分析では説明がなされています。

確率を踏まえた正確な数学的期待値ではなく、期待効用が大きい方を消費者は選択するという考え方です。

宝くじでいえば「夢を買う」というやつです。

「宝くじが絶対に当たらないのは宝くじを買わない人」だなどと理由をつけて、縁起が良いとされる販売所に行列を作って遠くまで買いに行く。

そして、当選番号発表日まで神棚に飾っておいて、発表日までは当選金の使途をあれこれ考える。

こうしたワクワクする行為自体が満足であり、この満足を引き出すために宝くじ購入代金は惜しくないと考える方々です。

ちなみに、この許容できる金額のことは経済学ではリスク・プレミアムと呼びます。

リスク・プレミアムを支払えば、当選しなくても宝くじ当選を夢見るワクワク体験は確実に入手できます。

この確実に入手できる効用を考えればリスク・プレミアムを支払っても満足できるときに消費者は購入しているのです。

もっとはっきり言えば、期待効用で宝くじを購入している人々は当選することなど最初から本気では期待していないとも言えるでしょう。

その背景には、リスク・プレミアムとして全て失っても良いと思える金額しか使っていないからであり、だからこそ「期待値」を考えない消費行動を取ることができるというだけです。

余談ですが、誰もが数学的な「期待値」で消費活動を行うとしたらどうなるでしょう?

おそらく多くの風俗営業産業やネット証券などは立ち行かなくなると思います。

キャストと一夜を共にできる可能性も、株や仮想通貨で大勝ちする可能性も「期待値」を計算すれば極めて低い可能性が高いからです。

だからこそ、私を含めた業界のポジショントークとしては「期待値」など持ち込むような無粋なことはしなさんな、期待効用で夢を見ましょうよと熱弁振るう訳です。

利用者が正確に「期待値」計算をし始めれば、業界としての商売繁盛の「期待値」が低くなりますからね(苦笑)

 

 

億を稼ぎ出すオンライン

 

冒頭で紹介した米国での個人投資家による狂乱相場、億を稼ぎ出したオンラインキャバクラなど、いずれも「期待値」ではなく、期待効用の最大化が組み込まれていたことが成功につながった要因と言えます。

米国の個人投資家の場合、仕手株だけでなく、リップルなどの仮想通貨、商品先物としての銀まで食指を伸ばしているそうです。

正直、相場操縦できるものであれば投資対象は何でも良いのだと思います。

より大切なことは個人投資家を巻き込み結集させるだけのストーリーテラーが存在することです。

もちろんその時に求められるのは投資対象のファンダメンタルズがどうだのといった「期待値」を説明することではなく、ワクワクできるよう期待効用を最大化させることです。

煽り屋と養分といったら聞こえが悪いですが、消費すること自体でワクワクさせられるストーリーテラーとしての能力があれば青天井で稼げるのがオンラインの強さではないでしょうか。

風俗営業などのエンターテイメント産業においては、強者にとってはオンラインでのマネタイズは凄まじい可能性を秘めていると思います。

東京都では緊急事態宣言延長の可能性も指摘されていますが、2月最初の東京都の新規感染者数は393人と500人を大幅に下回ってきました。

来たるべきウィズコロナ、アフターコロナ時代を生き抜くため、しっかりと準備を行って参りましょう!

皆さんならできる!

You’re Gonna Make It!!

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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