狂気の夏フェス強行でクラブ取締りも強化か
20年の闘いの果てに
皆さん、こんにちは!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。
「狂気の夏」ももうすぐ終わりますね。
2001年のNYテロ直後から続いた米軍のアフガニスタン駐留が完全に終了しました。
最後の米軍機がアフガン発つ、米国の最長の戦いに終幕 https://t.co/Ws90n3R3pl
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) August 31, 2021
米国史上、もっとも長かった戦争の終了と言われます。
後世の歴史家がどう評価するか分かりませんが、ベトナム戦争同様に米国にとっては暗い影を落とす闇歴史になってしまうように思いました。
これはソ連製だというコメントが多くついているが、私はもとのニュースサイトの説明を引用しただけである。私は武器オタクではないし、争点はそこではない。タリバンがアフガン政府軍が置き去りにしたアメリカ製の武器や車両を大量に奪ったのは事実であり、既に共和党議員らが問題にしている。
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA『イスラム教再考』5刷決定 (@IiyamaAkari) August 31, 2021
LAタイムズ特派員のツイートです。米兵が去り、タリバンが米軍の使っていたハンガーに入っています。残されたヘリコプターが見えます。タリバンの姿は、まるで米兵ですね。(カブールの空港) https://t.co/wT3JP7nIB5
— T.Kamada (@Kamada3) August 30, 2021
ものすごい演出だと話題のアフガニスタンの政治討論TV。銃を持ったタリバン兵たちに囲まれながら、キャスターが「皆さん、タリバンを恐れないでください」と呼びかけ。 https://t.co/vf3VEpDaa4
— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) August 29, 2021
ナザールさんはタリバンを風刺する歌やダンスを「TikTok」に投稿していたそうです。こんな性根の座った凄い芸人がいた事を胸に刻みたいと思います。
しかし、タリバンは最悪だ。https://t.co/sIXzBFSjEb— 三浦マイルド (@miuramildinfo) August 31, 2021
20年間かけて積み上げてきたものが一気に崩れ去っていくように思えます。
築き上げるのは大変でも、壊れるのは一瞬です。
狂気の夏ここに極まる
崩れるのが一瞬というのは、風俗営業はじめ飲食・娯楽サービス業での信頼でも同様です。
米国によるアフガニスタン駐留と変わらないくらい長い歴史のあった夏フェスが終わりを告げました。
NAMIMONOGATARI2021
the next world story🔥NMG 2021 ALLSTARS🔥
最終の第6弾でBAD HOPが発表され全てのアーティストが出揃った形のNMG2021。この夏最後のHIPHOPフェスにどうか感染予防対策をしっかりとし、場所などお間違いのない様に気をつけてお越しください🙏https://t.co/1TcF9W5tp3 pic.twitter.com/TxvRKmn3Kd
— NAMIMONOGATARI (@nami_monogatari) August 14, 2021
主催者がイベント開催終了を正式発表した訳ではありませんが、緊急事態宣言下での感染予防要請を結果的に無視した開催となり、事実上イベントは強制廃止に追い込まれると思います。
大声禁止
ソーシャルディスタンス
を守るはずもない人たちと
それを分かっていながら開催する人たち。。。
なお、今後より人気のアーティストが出てくるため、もっと人が増える模様。#NAMIMONOGATARI #波物語#緊急事態宣言 #コロナ pic.twitter.com/3x6VCTANCe— パンナコッタ (@mMtpe7cMCeQvm0U) August 29, 2021
— 滝沢ガレソ🌹✨ (@takigare3) August 29, 2021
司会の真木蔵人さんブチギレてたのね
中学校の先生みたいだ pic.twitter.com/JUfa6cTQtx— yamassy(ヤマッシ) (@yamayamasina) September 1, 2021
音楽フェス1万人、飲酒・マスクなし 常滑市と愛知県、主催者に抗議へhttps://t.co/SnhUVpSS54
愛知県常滑市の県国際展示場で29日にあった音楽イベント「NAMIMONOGATARI(波物語)2021」で、1万人近い聴衆が密集し、多くがマスクを外して大声を上げるなどといった状態で開催されたことが分かった。
— 中日新聞 (@chunichi_denhen) August 30, 2021
本イベントに対しては、音楽・エンタメ業界を応援してきた都議会議員の方からも落胆のツイートが投げかけられていました。
内山都議が代弁してくれていますが、私も元バンドマンとして昨年から音楽業界、特にライブハウスとは二人三脚してきました。最も苦しめられていることの一つは風評被害です。それを払拭すべく頑張っている人がいる一方で、それを踏み躙るような人もいます。そんなのはロックでもHIPHOPでもありません。 https://t.co/XN1iAzHmdy
— おじま紘平(東京都議会議員・練馬区) (@ojimakohei) August 30, 2021
正直、6月までの感染状況からは想像できないような惨状になってしまったので、こうしたイベント・フェスは企画段階と実施段階にタイムラグが大きいので、ガチャのようなリスクに晒されていることは間違いありません。
ましてや、上場企業までもが「要請違反なんぞ駐車違反程度だろ」などと堂々と破っているような夏前までの社会的な雰囲気からすれば、この手のイベント・フェス運営会社にとってはどうせならやってみようという気持ちになるのも理解できなくありません。(注)グローバルダイニング社は「要請」違反に止まらず「命令」違反も行っているため、規範違反の程度はNAMIMONOGATARIより酷いことにもなります。
さらに言えば、財務的な体力がない零細資本の企業であれば、大型イベントが1回飛んだだけで倒産の危機に瀕するところもありますからね。
正義中毒は怪物を生む
中にはイベント主催者の国籍などにフォーカスした批判も出てきているようです。
NAMIMONOGATARI運営企業に関するツイートは、人種差別リプが散見されたためツイ消ししました
— 滝沢ガレソ🌹✨ (@takigare3) August 31, 2021
愛知音楽“密”フェス「NAMIMONOGATARI」
この規模のイベントで、メディアも報道してるのに、主催者がどういう会社で、誰なのか書かれません。名前を呼んではいけないあの人が主催者なんですか?https://t.co/GCb01qRThC
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) August 30, 2021
NAMIMONOGATARIを主催したoffice keef株式会社の代表取締役、通名富永基煥こと鄭基煥は、朝鮮学校出身の様だ(FBには、愛知朝鮮中高級学校1997年卒業とある)。
↓https://t.co/1Or3NdXkPC
朝鮮学校出身という事であれば、普通の在日とは訳が違う。大袈裟に言えば、公安マターの可能性もある。— 佐々木 (@WBJPPP) August 30, 2021
前回エントリーで触れた小山田圭吾氏の出身・和光学園に対する差別ツイートでも触れましたが、こうした世論主導の社会問題が発生すると何らかの属性に原因を求めたがる人が一定数存在します。(注)左翼系過激派の学生運動が問題となったのは和光大学であって、小山田氏の在籍した和光学園ではない
人間の属性に原因を求めるというと、遺伝を重視したかつてのナチスドイツの優生政策が有名ですが、こと現代の情報化社会ではSNSでこうしたヘイト投稿を目にすることが少なくありません。
いつもは冷静に分析されている専門家であっても、こと自分の主張を脅かすようなものには突如「バーカ、バーカ」と脊髄反射してしまう方もいます。
要するに自分にとって痛いところつかれて焦っているんだろうな、、、一般的にはそう受け止められてしまうのが関の山ですが。
NAMIMONOGATARIがそうであったように、その専門家が人生をかけて応援している産業に対し、最後の最後で自らが足を引っ張ることが無いようにしたいものです。
もちろん、これは自戒を込めての意味でもあります。
私も基本的に平和主義者ですが、こいつはと思った相手は絶対に許せないタイプです。
とはいえ、専門家として事実誤認や間違った情報発信、あるいはパクリがバレたときなどは、素直に謝れる人間でありたいものです。
それが出来ずにネット番長でツイ廃してるのが、一番クソダサいことですから。
憲法を主張するなら今
これまでのコロナ禍での行政対応に対し、憲法の経済的自由権などを根拠に「不要不急論で虐げてきた産業側が涙を流して犠牲になっているのですよ」などと擁護してきた専門家は少なくありません。
谷口功一 @KoichiTaniguchi 先生へのインタビュー
「抑圧されている『営業の自由』は、じつは憲法上の権利で、軽々しく規制できるものでありません」
なぜ営業の自由は軽視されるのか.特に特定の業界の。。。 https://t.co/fEtLCiFQsk
— 飯田泰之 (@iida_yasuyuki) August 25, 2021
他方で、今回のような要請違反の実態を目の当たりにした途端、手のひらを返したように出演アーティストは謝罪しろだの、アーティスト同業者は批判しろだのと上から目線で説教する人もいます。
中には「フジロックなんかとはちょっと質の違う問題。最初から感染症対策に真面目に取り組む気が無かった」と断罪する意見もありました。
私もSNSで動画をみただけですが、これは今までの自粛我慢が切れて完全にはっちゃけてるなーと思いましたが、一方でこんな疑問も持ちました。
でも、正直六本木や渋谷のクラブではこんなの毎週末のことじゃないか、と。
NAMIMONOGATARIの画像に一般の方が反応するのは分かりますが、「夜の街」を知るような方々も過剰に反応されているのが気になりました。。。本当は「夜の街」の現実など知らないのであれば仕方ありませんが。
もちろん、同業者が同じようにいい加減な感染対策しか取っていないと思われるのが嫌だという気持ちは分かります。
ただ、こうした自称産業側の擁護論者がこれまで主張根拠としてきた憲法論との関係では、NAMIMONOGATARIは興行としての経済的自由に関わる活動であるだけでなく、表現の自由なども伴った精神的自由に関わる活動として、飲食店の経済的自由権以上にその制約は憲法上厳格に判断されなければならないはずなのです。
さらに、愛知県県有施設の開催として改正特措法に基づいて行政罰を科すには「要請」だけでは足らず、「命令」に至っていなければならないということも挙げられます。
今回のNAMIMONOGATARIは、事前に強く「要請」を受けていたイベントなので、開催状況を県職員が監視できたにもかかわらず、イベントは終日盛況のまま開催され、開催中の「中止命令」は出されませんでした。
NAMIMONOGATARI主催者としても、イベント動画拡散による炎上から直ぐに謝罪を行っていることから、当日開催中に行政から「中止命令」が出されれば従っていたと思われます。
感染対策への取り組み姿勢にこそ問題があったものの、規範違反の程度としては「要請」違反なだけですから、昨年のK-1主催者や新橋一揆の居酒屋と同程度だという事です。
しかも、別にゲリラ的に行ったイベントでもなく、要警戒していたなら行政も強制的に中止命令を出そうと思えば出せたのに、イベント終了まで出しませんでした。
どちらかというと、ツイッター中心にSNSでイベント動画が拡散されたことを受けて、愛知県として厳重注意を行ったと私は受け止めました。
本日午前の記者会見にて、中部国際空港島のアイチスカイエキスポで昨日開催された音楽フェスNAMIMONOGATARI
2021において、イベント開催時の感染防止対策が極めて不十分な中で行われたことは極めて遺憾であり、厳重に抗議すると共に、事実関係の報告、今後の行政関連施設の使用禁止を申し上げました。— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) August 30, 2021
愛知県の常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルで、新型コロナウイルスへの感染防止対策が徹底されず酒の提供も行われたとして批判が相次いでいます。
大村知事は、感染防止対策を徹底することや酒の提供の自粛などを求めていたと説明しています。https://t.co/S2IIVErEb9#nhk_video pic.twitter.com/MJDNC4jjmu
— NHKニュース (@nhk_news) August 30, 2021
決して、天邪鬼に奇をてらって意見しているつもりはありませんが、今まで産業者側を擁護していた方々が一斉に批判しているのが非常に違和感を覚えました。
偽善者のポジトーク
もっと、はっきり言いましょう。
あの動画に出ているような密集状態を危険な状態として糾弾すべきと言うなら、特定遊興飲食店として営業するクラブは一斉に営業停止処分にした方が良いはずです。
もちろん、クラブにも、ライブハウスにも、出来る範囲で感染予防対策を行っているところはたくさんあります。
でも、感染予防対策など一切お構いなしで超密状態で盛り上がっているクラブ・イベントも厳然と存在しています。
【悲報】DJ社長さん、緊急事態宣言下の沖縄で超密飲酒フィーバーしてしまう pic.twitter.com/nSEVejdQ17
— 滝沢ガレソ🌹✨ (@takigare3) August 3, 2021
【※参考】当日のライブ模様 pic.twitter.com/bfYuESdNEo
— 滝沢ガレソ🌹✨ (@takigare3) July 22, 2021
こうした超密イベントとNAMIMONOGATARIとの違いは、炎上動画が拡散されて世論の注目を集めているか否かという点だけだと思います。
繁忙時間のクラブに一度でも行ったことがある人なら分かると思いますが、クラブフロアが盛り上がっている時は常時NAMIMONOGATARI状態です。
まして、NAMIMONOGATARIは屋外ですが、クラブやライブハウスは屋内で換気が悪いところが少なくありません。
今さら綺麗事並べても仕方ありませんから言うと、私の知っているとあるクラブ従業者はこの春の時点で9割方が陽性者でした。
デルタ変異株による感染ではないかもしれませんが、こうした陽性者の方々は別に何とも思っていない様子でした。
だから平気でマスクをつけずに街中を闊歩しているのです。
私は風俗営業専門行政書士を謳っているので、要請違反と法令違反は明確に区分して情報発信しています。
ただ、NAMIMONOGATARIがこれだけ社会の批判に晒されている以上、特定遊興飲食店事業者の方々には最大限の注意喚起を行っておきたいと思います。
今週末以降、派手に営業している特定遊興飲食店は立ち入り、風営法違反の摘発対象になってくるはずです。
特にNAMIMONOGATARI出演者が参加するイベント、Hip-Hop系のクラブは十分注意して下さい。
要請違反でSNSで炎上しても逮捕されませんが、警察が風営法違反で検挙する時は逮捕されます。
今一度、違反状況がないかくれぐれも確認をお願いします。
「要請」だけでなく「命令」違反を行っている飲食店の方が規範意識は低いにもかかわらず、NAMIMONOGATARIの主催者の方が批判されるのは、つまるところ世論的に許せない一線を越えたからということでしょう。
ただ、私としてはこうした状況、多数意見から徹底的に袋叩きにされている状況で、それでも少数派に対して手を差し伸べるのが憲法だと思っています。
まあ、一般的な評論や専門家としては、世論や世間の同情票が集まっている流れに従って憲法論を持ち出した方がウケが良いと思いますので、仕方ないかもしれません。
ただ、もちろんそんな偽善者のポジトークのためだけに日本国憲法が存在しているのではありません。
繰り返しになりますが、こうしたNAMIMONOGATARIのような要請違反者を取り締まるには法令の根拠が必要です。
改正特措法による行政罰だけでなく、今週末以降の風営法などの行政刑罰でも、憲法の保障する人権への不当な侵害は決して許されません。
法令順守に従って、風営許可を取っている事業者の皆さんは正々堂々と営業を行ってください。
やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!
それでは、また!
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