風営紳士録2.0

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風営法違反になるガールズバー

ロックで蘇る心象風景

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

今週も一週間はじまりましたね。

週末は皆さんのブログを楽しく読ませてもらいました。

最近のお気に入りは音楽レビュージャンルの北海道のブロガーさん。

これまでの人生や音楽遍歴を振り返りながら、その時代の音楽もピックアップするのですが、当時を知る音楽好きにとっては選曲が最高です!

そのアーティストが生まれた時代考証など、丁寧な文章からブロガーさんの誠実な人柄も伝わってきます。

かつて好きだった曲を聴くと、当時の記憶が鮮明に蘇ることがありますが、ブログを通じて他者と音楽体験を共有できるなんて素敵ですね。

パンクやメタル好きは面倒臭いのが多いなんてディスられることもありますが、やはりロックは最高だなと感じ入った週末でした。

 

 

「夜の街」昭和の定番

 

さて、昭和の記憶を呼び起こしてくれた北海道の心象風景は、音楽ブログだけではありません。

バニーガールですか、いやー懐かしい!

昭和の「夜の街」では、タキシードを着た呼び込みとバニーガールが定番でしたよね。

こちらの店舗、すすきのでは有名なお店だそうです。

飲食商売では弱みとされる地上路面ではない立地を逆に強みにしていますよね。

昭和のサラリーマンならずとも、男ならつい見上げてしまうところです。

集客効果を兼ねた店舗設計をするなんてセンスあるなーと感じる人も居るかも知れません。

ただ、ふとこうした疑問を持ちませんか?

どうして東京には同じような設計の店が無いんだろう?

歌舞伎町なんか、こうしたガラス張りのバーがたくさんあっても良いのでは??

 

 

風営法違反になる場合

 

ここでブログタイトルの風営法が関わってきます。

実は東京だと、かなりの確率で風営法違反として取り締まりの対象になってしまうのです。

もちろん、風営法は法律ですから東京だろうが、北海道だろうがルールは同じです。

風俗営業許可が必要な接待飲食店は、外から店内が見えてしまうとアウトなのは全国共通です。

では、深夜酒類提供飲食店で通せば外から丸見えで大丈夫かと言うと、そうは問屋が卸しません。

「善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす」(風営法1条)と判断された場合、許可を取るべきなのに取っていない無許可営業として摘発されます。

深夜酒類提供飲食店であっても、バニーガールを過剰に露出させていれば風俗環境を害する可能性が生じるのは同じです。

通学路でこのような店舗を出店すれば、間違いなく少年の健全な育成に害を及ぼすと判断されることになります。

具体的には風営許可を取るべき営業実態なのに、深酒届出だけの無許可営業として摘発されることになると思います。

こうした風営法違反の事実認定に地域差が出ているのが実情です。

ただ、周辺住民から所轄警察署に苦情が殺到してしまうと摘発される可能性が高まるのはどこも同じでしょう。

かつては、ライブハウスやクラブ・ディスコも単なる飲食店や深夜酒類提供飲食店で通していました。

退店客の泥酔や騒音などで周辺住民から警察にクレームが入ると、風営法違反で摘発されるため、異常に神経を尖らせていました。

笑い話ですが、深夜のクラブで喧嘩が起こり「表に出ろ!」となった際、店舗スタッフは「やるなら中でやってくれ」と言って店外に出るのを止めた程です。

言うまでもなく、警察沙汰になることで営業実態が知られ、違法営業が表沙汰になることを嫌気したためです。

 

 

風営店舗経営のセンス

 

では、どうしてすすきののガールズバーはバニーガールの露出が許されるのでしょうか。

これは「上手くやっているから」に尽きると思います。

もちろん、警察に賄賂を渡すなど違法な手段を取っているという意味ではありません。

周辺住民に受け入れられるよう店舗としても取り組むことで、警察からもある程度理解されているのだと思います。

風営法知識がある者なら、センスよりもリスクの方が大きいように感じられ、忌避される店舗デザインでしょう。

実際、雪まつりなど人流の多いタイミングでは窓にシートを張り外部への露出を抑えるなど調整しているようです。


画像出所:乾杯おじさん「札幌のガールズバーはミリオンがオススメ!」

こうした周辺住民や所轄警察署との関係を考えたさじ加減は、風俗営業ビジネスでは極めて重要です。

風俗営業事業者の方は、是非こうしたバランス感覚、店舗経営のセンスを大切にしてください。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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