風営紳士録2.0

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やたべ流専門の選び方!好きを仕事にしよう

お勧めの専門の選び方

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

行政書士など、今年も国家試験での新合格者が誕生しました。

今回は、副業含めて開業を考えている新人向けの投稿です。

独立開業する上で、自身の専門をどのように見極めていくべきかという問題です。

この点、私は「自分が好きなこと」を専門にするのをお勧めします。

 

 

成長市場での落とし穴

 

もちろん、これまでのキャリアや市場としての成長性なども考慮したことに越したことはありません。

かつては、会社設立だけでも20万円の報酬が取れた時代があります。

行政書士業務としてなので、当然ながら登記無しでの価格です。

ただ、ご存知の通りクラウドサービスの充実から、会社設立手続きは誰もが簡単に出来るようになりました。

大きい市場は、それだけテクノロジー進展での低価格化・コモディティ化が高まる領域でもある訳です。

アナログな人的作業を積み上げている所轄警察署の手続きなどは、まだこの傾向は高くありません。

大手企業が資本効率を活かそうと思わないニッチ市場で、面倒な作業を専門にする。

たしかに、これも戦略としては間違っていないと思いますが、もっと決定的に重要な要素があると思います。

それが、「自分が好きなこと」かということです。

 

 

求められる3つの要素

 

開業者向けのセミナーでは、お約束のフレーズがあります。

  1. 「社会に求められること」
  2. 「自分が得意なこと」
  3. 「自分が好きなこと」

この3つの要素をバランス良く満たす専門を選びなさい、というアドバイスです。

加えて、「自分が好きなこと」を優先させるのは独りよがりになり危険ですよ、とも強調されがちです。

 

社会に求められること

 

3つの要素のうち、「社会に求められること」というのは直ぐに分かります。

「社会に求められること」=売上が立つこと

どんなにマニアックな専門だろうが、売上が立っていることは「社会に求められること」を事業にできている証拠です。

 

自分が得意なこと

 

一方、「自分が得意なこと」を選ぶべきというのは少し注意が必要です。

「自分が得意なこと」「才能」というのは、自分では甘めに見積もられることが少なくありません。

専門家において「得意」かどうかは、自分ではなく顧客が決めることです。

たしかに、そこまで「好き」じゃないけど、才能があるから、結果的に「得意」になってしまっている、というとスマートですよね。

でも、たいていの人間にとって「自分が得意なこと」は「自分が好きなこと」です。

たまにツイッターで、他人が賛同・称賛してくれたツイートをコメントなしでリツイートしている方がいますよね。

「自分が得意なこと」に気づいてくれた他人ツイートをより多くの人に知ってもらいたい、という承認欲求行動です。

こういう行動を無意識に繰り返せる対象こそが「自分が好きなこと」です。

「自分が得意なこと」に気づいてくれたツイートを拡散したくなるのは、「自分が好きなこと」だから出来ることです。

なので、独立開業したらSNSなどでどんどん発信することも良いことだと思います。

 

自分が好きなこと

 

最後に、「自分が好きなこと」について。

行政書士で言えば、私が専門とする風俗営業許可・届出を絶対にやりたくないという同業者もいます。

水商売のニーチャンや警察に頭を下げるのが嫌だ、というのが理由だそうです。

その方は国際業務をされていますが、入管業務と風営業務の許可率の違いを考えれば事業としての性格はまったく異なります。

建設や風営というのは許可する側の裁量が狭く、申請要件をしっかりと満たせば確実に許可が下ります。

もちろん、埼玉県をはじめ所轄警察のローカルルールに振り回されることはあります。

ただ、入管業務の許可裁量の大きさを考えると最終成果物としての確実性に大きな違いがあります。

許可率が高いにもかかわらず、「好きではない」以上は絶対にやらない。

長く生き残っている専門家は、この点が明確になっています。

仕事の「好き」かどうかは、恋愛における「好き」よりも、結婚生活での「好き」に近いと思います。

要するに、長くやっていても飽きない・嫌にならない=「好き」です。

目がハートになるような分かり易い「好き」というよりも、寝る・食べる・呼吸するといった自然な感覚が仕事の「好き」です。

なので、プロフェッショナルと呼ばれる専門家が仕事に打ち込む姿勢は、傍から見ると頑張っているようでいても、本人的には当たり前のことをやっている感覚で、苦痛は感じていないことが少なくありません。

この状態こそが私の考える「好き」です。

 

 

好きを仕事にしよう

 

専門と言っても、こと行政書士業務においては繰り返し手掛けることでの経験効果がものを言います。

同じような申請業務を毎日毎日手掛けていれば、誰もが習熟度は上がっていくことになります。

「好き」だから続けられるし、経験値も蓄積され、結果的に他の人より「得意」になれます。

「好き」で「得意」だったことが、「社会に求められること」に合致すれば、事業として成功確率は高まります。

「自分が好きなこと」なら折れずに継続できますし、継続すれば経験値は確実に蓄積されます。

今年、開業を目指す新人の皆さんがこれだ!と思える専門分野を見つけられることをお祈りしています!

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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