風営紳士録2.0

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男女デート代論争と専門家の報酬

デート代は男が支払うべきか

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

先日、セクシー女優の深田えいみさんのツイートから、男女でのデート代論争が起こっていました。

定期的に起こる男女ネタの論争ですが、専門家の報酬にも通じる点があると思いました。

この論争に切れ味鋭く迫ったのが人気配信者のたぬかなさんです。

かつて、たぬかなさんはプロゲーマーでしたが、配信中に「身長170cm以下の男性は人権がない」と発言し物議を醸しました。

炎上発言が問題となりプロゲーマーとしての契約は打ち切られましたが、同時に彼女の喋りの才能が脚光を浴びるようになりました。

ズバっと言い切るスタイル、かつ、その内容がかなり問題の本質を捉えていて、とても頭の良い方とお見受けしました。

 

 

専門家の報酬を巡る論争

 

男女デート代論争と似た問題構造をもつのが、専門家の報酬を巡る論争です。

自らの専門性を提供する専門家は、下手に安売りしてしまうと、自分自身の価値も下げてしまうのでは、と頭を悩ませている方が少なくありません。

相談業務のひとつとっても、サービス提供までに相応のコストをかけてインプットしていますから、然るべき価格を望むのも当然でしょう。

言わばファッションやメークを入念に準備した女子と同じ心理でしょう。

他方で、AIはじめテクノロジーが進展した現代は、専門家サービスもコモディティ化が進んでます。

競合までワンクリックの価格競争によって、選ばれること自体が専門家としての最も重要な能力になりつつあります。

割り勘お断り(報酬ディスカウントお断り)と打ち出したところで、そもそもデートに誘われなければ要らぬ心配です。

 

 

たぬかなさんのカミソリ回答

 

そこで、たぬかなさんのアンサーです。

「あれでギャアギャア言ってんのは、話もおもろない、なんなら見た目も可愛くない、『つぎに別にこいつとメシ行かんでいいな』って女」

「金のある男はさ、話もおもんない、可愛くもない女にでさえ『別にまあ奢っとくか』ってなるのが普通って人多い」

「つまり弱者男性と弱者女性の戦いがそこで起こってんねん」

どうです?このカミソリのような切れ味。

こうした男女ネタを扱った解説動画を目にしますが、それらの発信者は意外や自分自身のありのままの姿を晒け出すことは殆どありません。

変なプライドなのか、ポジショントークなのか、自分が「弱者」側の人間であることを認めたくないのだな、と感じてしまいます。

訊かれてもいないのに「キャバクラなんて何が楽しいのか分からねえ」なんて「強者」然として発言をしながら、こうした男女モテ論争にはやたらと絡もうとする。

「強者」として振る舞わなければならないというプライドから「俺の屍を超えてゆけ」なんて自意識過剰な発言で強がってしまいます。

 

 

「強者」として振る舞う「弱者」

 

そもそも、恋愛「強者」ならこうした議論に興味を持たないのは当然でしょう。

黙っていても「奢って貰える」し、「奢ってあげる」ことに引っ掛かりがない男女達だからです。

そう考えれば、「弱者」が「弱者」に向けて発信しているような場合、どんなに強がってもそこに切れ味が感じられないのも当たり前ですね。

理屈ではなく、「強者」が発するからこそ説得力をもつ言葉というものがあります。

「弱者」だったとしても、情報発信する以上は「強者」としてふるまう必要があるのかも知れませんね。

仮に、たぬかなさんが冴えない見てくれの中高年だったら、全く同じ内容を発信していたとしても切れ味を感じなかったと思います。

ハッピーアワーやおつとめ品ばかりで大してお金を使わないお客さんの方が熱心に口コミレビューを書いているような、あの残念な感じです。

こうした理屈ではない、感覚的な部分こそが専門家報酬を考える上でも大切だと思うのです。

 

 

専門家がデートすべき顧客

 

「弱者」論を専門家の報酬にあてはめてみましょう。

「誰々先生のとこは幾らだったので、もう少し安くできませんか?」

新規のお客さんから、こう言われたらどうします?

せっかく下調べや面談して、見積もりまで出したんで、とりあえず受けてしまおうと思うか。

いや、先輩からも「安売りするな!」と言われてるから、ここで負けてはダメと頑張るか。

たぬかなさんの回答になぞらえてみると、これは「弱者」同士の戦いです。

相手も「つぎに別にこいつとメシ行かんでいいな(他の専門家探して頼めば良い)」と思っているから発言しているのです。

そこで、頑張って作業負担を説明して報酬価格の妥当性を説明するのは「メーク代が、ファッション代が」と騒ぐ女性と同じで、相手にはそこまで響きません。

たぬかなさんの言葉を借りるなら「金のある男」を相手にしない限りこうした悩みは解消されません。

もちろん、そのためには「強者女性」の専門家になる必要があります。

専門家として素人にも分かり易く説明できる「話の面白さ」も必要ですし、専門家として信頼できる「見た目」も磨く必要があるでしょう。

 

 

「強者」の鋭さを身につける

 

東京都行政書士会の副会長は、風営許可申請の際に約束の報酬を支払ってくれなかったクライアントの目の前で実査を中止しました。

実査とは、警察OBの浄化協会はじめ、保健所、消防署などから店舗の実地調査を受けるもので、できれば穏便に済ませたいものです。

実査当日での中止は、申請者だけでなく、代理人行政書士の信用にも関わるものです。

「自分を安売りしない」と口で言うのは簡単ですが、実際にこうした行動が迷わず出来るのは仕事における「強者」だけです。

偶然にも、この副会長は本当に女性なんですが、仕事での強者女性だけあって、風営業務に限らずバンバン仕事が舞い込んでいるかなりのやり手です。

作業負担が見えない段階の見積提示は難しいものですが、なるべく早い段階で見積書を提示することが、強者女子への第一歩ということですね。

最後にたぬかなさんの回答で締めます。

「私は最初から奢りって決まってないと行かへんから揉めることない。人の金で食う焼肉うんめえぞ」

過去記事ですが、よろしければコチラもお読みください。

参考【ピカソに学ぶ専門家の報酬価格3つの考え方】

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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