風営紳士録2.0

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AI嬢とリアル嬢それぞれのGW

AI活用に大規模スト

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

GWが終わり、いつもの日常が戻ってきました。

今年の連休はゆっくりできたでしょうか。

 

海の向こうアメリカではここ1週間、大規模ストライキが行われているそうです。

ハリウッド業界関係者1万人がストを行い、ネットフリックスやマーベル・スタジオ作品に遅れが生じているとのこと。

人工知能の活用や待遇改善を巡る交渉が難航していることが原因だそうです。

テクノロジーに怖れおののくラッダイト運動の現代版がクリエイティブの世界で起こっているのですね。

 

 

映画顔負けの生成AI

 

ここ日本でも今回のGW期間中、話題の生成AIに触れて勉強された方が少なくないようです。

対話型のChatGPTが有名ですが、生成AIは画像・動画の世界でも目を見張るような完成度の作品が生まれつつあります。

GPT-4発表で一気に加速しましたが、生成AIの破壊的イノベーションは2023年の最重要ニュースの一つとなることは確定で間違いないでしょう。

画像生成でも、静止画はほぼリアル画像と判別できないクオリティまで来ています。

 

 

それぞれのパネマジ

 

風俗営業界では、古くから用いられたパネマジなる手法。

パネルマジックの略で、宣材用の写真(パネル)を修整加工(マジック)することを意味します。

参考【風俗営業許可店のパネマジに景表法違反は成立するか?】

2010年以降に爆発的に普及したインスタ・TikTokといったSNSでも修整加工は一般的です。

ただ、リアルな人物をSNS上で加工する手法は、アンドロイドのような画一的な不自然さが残っていました。

逆に、AIによる修正はアンドロイド臭を消して、リアルに寄せる加工が主流となっています。

 

 

AIとリアルの境界線

 

どちらも加工同士といったら怒られてしまいますが、リアルとAIでそれぞれがそれぞれに寄せているのが何とも不思議です。

このGWで爆発的に増えたAI美女を眺めるに、リアルな修整加工嬢との境界がかなりあいまいになったように感じました。

どうせスマホ越しにしか触れ合えない関係なら、両者の違いって大差ないように思ってしまいました。

これは決して男女の世界だけではなく、家族などの人間関係一般についても将来こうした置き換えが起こるように感じたGWでした。

 

 

リアル風俗営業の価値

 

さて、リアルな現実に目を向けると、GW中に悲しいニュースがありました。

性風俗に限らず、キャバクラ・ホストクラブ・コンカフェなどの接待飲食店では、リピーターが居てこそ売り上げが安定します。

本指名・太客の囲い込みというと何やら銭ゲバのように聞こえますが、経営学の世界でも優良顧客との関係性強化はマーケティングの基本とされています。

「夜の街」風俗営業の消費行動として、「呑む・打つ・買う」と表現されることがあります。

このうち、「買う」に属するのは性風俗とされていますが、接待飲食店での「指名」制度も一定の時間を「買う」行為に他なりません。

対価を支払って「買う」結果、接待サービスを受けることになるのですが、お客さんの期待を上回るサービスを提供できるとリピートにつながります。

性風俗・接待飲食のいずれも、文春記事にある「ガチ恋営業」でお客さんのハートをわし掴みにしているケースは少なくないと思います。

ただ、一歩間違えると今回のような凄惨な事件も起こってしまうのが「ガチ恋営業」の怖いところ。

しかも、ソープランドといえばキャバクラなどと違って、余計な駆け引き無しに初対面から素っ裸でのぶつかり稽古です。

こうした駆け引き無しの世界で出会う嬢だからこそ、余計にどはまりしてしまうお客さんもいるのでしょうか。

人を殺めてしまうことは何があっても許されませんが、同時にここまで人を狂わせる魔力をもった商品・サービスというのはなかなか無いだろうなとも思いました。

破壊的イノベーションが静止画・動画に留まっている現時点では、性風俗・接待飲食などの風俗営業産業はAIに代替されない価値を提供する仕事だと思います。

亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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