風営紳士録2.0

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復讐するは我にあり~カルロス・ゴーンに学ぶ因縁のつけ方

風と共に去りぬ

 

皆さん、あけましておめでとうございます!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

ラグビーワールドカップに沸いた怒涛の2019年が過ぎ、いよいよオリンピックイヤーの2020年がやってきました!

オリンピック開催年という意味でも歴史上の節目に当たる年ですが、2020年代の幕開けという意味で新時代の到来を象徴する年になると思います。

そんな2020年ですが、年の瀬の衝撃的ニュースから幕を開けましたね。日産元会長のカルロスゴーン被告が国外逃亡したというビッグニュースです。

映画『Gone with the wind ~ 風と共に去りぬ』にかけて、つまらぬオヤジギャグとして『ゴーン with the wind』などと言われていました。

 

ミッション:インポッシブル

 

そんなゴーン被告が逃亡先のレバノンで記者会見を行いました。

 

本当にスパイ映画さながらの脱出劇だったようですが、記者会見でも逃亡の様子に関しては一切説明しませんでした。なんでも、特殊部隊出身の専門家を雇い、保釈金の15億円以上に報酬を支払ったとか。おそらく脱出方法などは一切口外しないことを約束しているのでしょう。

日本の司法制度や日産の役員への批判に終始した会見ですが、皆さんはどう感じたでしょうか。

盗人猛々しいと批判する向きもありますが、私は全く違うところに注目してしまいました。

ゴーン被告は、多国籍の記者に合わせて英語・フランス語・アラビア語・ポルトガル語と4か国語を使い分けていたことです。

ゴーン被告自体がレバノンだけでなく、ブラジル、フランスの国籍も有するため、4か国語を使いこなすのはある意味当然なんでしょうが、もうこの時点でカルロス・ゴーンの能力の圧倒的な優秀さを感じました。

確か、日産の立て直しのために1990年代後半に初めて日本に赴任した際も、彼は日産社員に対して日本語で挨拶しました。

世界トップレベルのビジネスパーソンというのはこのレベルなんですね。赴任先の言語で最低限の挨拶をするレベルぐらいは直ぐにマスターする。

もちろん、ゴーン被告が犯した罪は許されませんが、この会見を見ただけでもゴーン被告の優秀さを改めて痛感しました。そして、どうしてこんなにも優秀なビジネスマンがこのような事態になってしまったのか、非常に残念です。

個人的には日産だけでなく、日本経済にとって、カルロス・ゴーンという極めて優秀な才能を失ってしまったことは大きな損失だと思いました。

それに比べて、日本のこの政治家は、、、多言語ではなく、ヤンキー口調を使い分けられていましたね苦笑

収賄の真偽は分かりませんが、こんな物言いをする人間に風営法改正のロビー活動を行っていたとはなんとも情けないことです。

 

 

許されざる者

 

ゴーン被告がそうであるように、敵に回すと本当に面倒くさい相手というのが必ずいます。

ゴーン被告を盗人猛々しいと批判するのは簡単ですが、堂々と実名・顔出しで記者会見したことで国際的世論は彼に味方するのではないでしょうか。

このように、自分の落ち度を棚に上げて、人権や平和など大所高所からの一般論を展開して、自分を攻撃した者に報復するものがいます。

実は風営法改正のロビー活動などもこれに通ずるものがありました。

旧風営法の時間外営業という明確な法律違反を指摘された際、「ダンスを踊れない国・日本」などと文化論を展開し、世論を味方につけて法改正に持ち込む手法です。

世論を動かせる頭脳とパワーをもっている相手、これは敵にすると本当に面倒くさいです。

もちろん外国企業から政治献金を受けていることの意味すら理解できない頭脳の政治家のことではありません。

本当の意味のインフルエンサーです。

ここでインフルエンサーというのは実際に世論を動かせるレベルの影響力をもつ者のことを言っているのであって、単にフォロワー数が何万人とか、安っぽいサロン大学運営のブランド炎上人といったレベルではありません。

民主主義社会において、世論というのはある種絶対的なものがあります。

警察はじめ行政機関も、裁判所などの司法機関も、世論というのは非常に重視しますし、できれば敵に回したくないと思っているはずです。

政府や議会は選挙という民主的コントロールを受けているのでなおさら世論に敏感に反応します。

カルロス・ゴーンは間違いなく敵に回したくない相手、国際社会の世論を動かす頭脳とパワーを持ったインフルエンサーです。国外逃亡後、追手が迫ってくることも想定してあえて記者会見することで人権侵害に焦点を当てさせているのです。

ゴーン被告は国際世論を味方につけるべく、国外逃亡の末に記者会見で世界に訴えかけることに成功しました。

面倒くさいから関係を切ればよい、約束したけど反故にしてしまったから連絡しないで放っておけばよい、そんなことを考えていると思わぬしっぺ返しを受けることがあります。相手が相手だと何年たっても必ず報復する場合があります。

今回のゴーン被告の記者会見はそんな教訓を提示してくれました。

2020年を実りある一年にするためにも、この教訓を大切にしたいですね。それでは、また!

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