風営紳士録2.0

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ガーシーの高齢母を身柄拘束か?

ガーシー実家へのガサ

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

今朝(24日)、兵庫県伊丹市にあるガーシーの実家に家宅捜索が入りました。

ガーシーの母親(77歳)が勾留されたようです。

強制捜査に入る瞬間が報道されていました。

 

 

強制捜査の裏の目的

 

こうした身柄拘束を伴う強制捜査は早朝に行われることが通常です。

当然ながら家宅捜索を受ける被疑者側には事前に通告されません。

一方で、家宅捜索の瞬間をカメラに収めたマスコミ側には事前に連絡されています。

これは、強制捜査の瞬間を報道させるためです。

報道内容を見せたい相手は、間違いなくガーシー本人でしょう。

立てこもり犯人を説得するのに、年老いた母親を連れてくるのと同じ心理戦に持ち込んでいるのだと思います。

かつて、ガーシー自身が「お前に関係する奴ら皆いったる」といったニュアンスの発言をしていました。

全く同じことを警察が行っているということになります。


 

 

警察比例の原則

 

法律素人だと「逆の立場だと泣き入れてカッコ悪いぞ」などとつい言ってしまうところでしょう。

ただ、警察はあくまで国家権力であり、行政権です。

「警察消極の原則」からすると決して同列に比較すべきでありません。

「警察消極の原則」とは、講学上「警察比例の原則」と呼ばれるのが一般的ですが、「消極」とあるのが本質を示しています。

警察権の発動に際し、複数の手段がある場合、最も穏和で、侵害的でない手段を選択しなければならない、という原則を意味します。

もちろん、強制捜査は裁判官発布の令状に基づいて行われています。

親族による証拠隠滅の可能性がある以上、勾留もやむを得ない手続きなのかも知れません。

ただ、主たる目的はガーシーに心理的ダメージを与えることでしょう。
 

 

世論の逆回転の可能性

 

ただ、今回のガーシーの母親への勾留は諸刃の剣になるような気がします。

ガーシー及びガーシーの親族への同情票が集まり、世論が逆に動くように感じました。

かつて、コロナ禍で風俗営業許可店に強制捜査が行われた時もマスコミリークが行われました。

この時は「夜の街」バッシングの世論を背景に周辺店舗への見せしめ的な役割を報道が果たしました。

過去記事ですが、こちらもご参考にしてください。

参考【歌舞伎町キャバクラで機動隊による強制捜査】

いずれにせよ、国家権力としての警察行政は甘く見ない方が良いということですね。

風俗営業に携わる皆さんも十分注意してください。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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