FC2摘発で考える情報拡散に不可欠なもの
歌舞伎が青く染まる夜
皆さん、こんにちは!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。
11月も最終週となり、師走を迎える季節となりました。
年末年始は「夜の街」がもっとも煌びやかに輝く時季ですから、このタイミングで日本のコロナ感染状況が劇的に改善してくれたのは本当に喜ばしいことですね。
【都の医療警戒レベル「最低」に】https://t.co/4FRTdACXha
東京都は、新型コロナウイルスの医療提供体制についての警戒レベルを、最も低いレベルに引き下げた。去年7月に医療提供体制の分析を始めて以来、初めて。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) November 25, 2021
同時に「夜の街」歌舞伎町ではコロナ禍で日本国中から忌み嫌われ続けた接待飲食店を舞台に華やかなショーが開催されています。
「今年も歌舞伎町に金の雨が降る」
11月24日から11月28日までの5日間、歌舞伎町ホストクラブCANDYに電撃参戦。この店を必ず日本一のホストクラブにしてみせる。
お店で稼いだお金は全てみんなに配りきります。神様仏様えちる様は今年もあなたのもとにやってくる。俺だけを見て待ってろ。 pic.twitter.com/AA0as1pnEd
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) November 22, 2021
俺が合鬼の闇を暴いた、そして沈めた。
でも最初はこいつが口火を切った、だから許せなかった。あれから時を超えて、今は歌舞伎町にいる。人生とは不思議だ。
「今を変えたい」、そんなやつが集う街。こいつの禊ホストを応援するよ、俺を超えてこい、合鬼。死ぬ気でやり直そう。 pic.twitter.com/ckuHaF8RjY
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) November 25, 2021
ホスト1日目、まったく土俵が違う世界、だけど挑戦することを諦めたら示しがつかないからやるしかなかった。
自信なんかなかった、でもこんな俺でも指名してくれる人がいた、シャンパンもたくさん頂けた。応援してくれる人達、歌舞伎町に恩返しがしたい。 pic.twitter.com/6Jpz0F8Vcq
— 竹花貴騎 (@takaki_takehana) November 25, 2021
明日の11月26日金曜日20時。
人生初のホストとして1日だけ緊急参戦。
青汁王子達の歌舞伎を盛り上げる企画に協力するぜ。
昼のホストと言われる不動産業界で飯を食って13年。
昼のホストが夜のホストとしても結果を出せる事を証明してみせるぜ。 pic.twitter.com/N9DZ6jGrSn— ぼのぼのですよ (@bonobonodesuyo) November 25, 2021
「夜の街」マーケティングでは、O2Oやら、OMOなどと呼ばれる遥か前からSNSを駆使したプロモーションが当然のように行われていました。
今回の歌舞伎町の宴でも、インフルエンサーによる売上連動プレゼント企画が当たり、トレンドワードにまでなっていました。
【神のお告げ】
愛すべきフォロワーへこの5日間、僕がホストで稼いだお金をすべて皆さんへお配りします
フォローとかリツイートとかくだらない応募条件なんてつけない
例年通り、当選者にはamazon欲しいものリストから好きなものをプレゼントする。
さぁ今年もはじまる。伝説が幕を開ける。 pic.twitter.com/dtelPL5SqZ
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) November 24, 2021
歌舞伎町だけにとどまらず、日本のトレンドになっちまったか。 pic.twitter.com/yduTj8WbVo
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) November 25, 2021
情報拡散に不可欠
ナイトタイムエコノミーや夜間帯経済活動の振興など小難しい理屈をこねるより、打ち上げ花火的な盛り上げがあった方が「夜の街」本来の魅力が伝播しやすいのは間違いありません。
こうしたインフルエンサーによるプロモーションを積極的に行っていくためには何が必要でしょうか?
情報拡散できるだけのフォロワー数やカリスマ性あるタレント・インフルエンサーの参加はもちろん、コンテンツの面白さやサービスそのものの品質だって大切です。
ただ、ことビジネスとしての集客に限定すれば「営業許可」が絶対的に不可欠なものとなります。
どんなにカリスマ・インフルエンサーを味方につけようが、サービス品質を磨きぬこうが、「営業許可」を取らずに集客してしまうと違法営業として処罰されます。
これは世間の注目を集めるようなヒットを生み出した時にこそより顕著に「営業許可」の重要性が増します。
成功、ヒットすると顧客が増えると同時に競合による妬み・やっかみも増えますし、法令違反行為があれば通報されることもあるでしょう。
ネット上で拡散された情報はファンだけでなく、アンチの目にも触れますし、何より警察や規制当局側の目にだって触れています。
功成り名を遂げた方は「アンチなどの負の情報には触れるべきではない」「自分の愛する人や大切なもののために人生を使うべき」などといったメッセージを発します。
もちろん、こうした言葉に嘘はないと思いますし、実際に人生をよりよく生きる為の普遍的教訓でもあると思います。
ただ、こうした成功者であっても違法行為を意識せずに犯してしまっている場合があります。
SNSの情報拡散力を最大限に享受するためには営業許可をはじめ、法令違反行為をつつかれないよう十分に注意して下さい。
アンチの嫌がらせだなどと軽く考えていると、ビジネスが成功している絶頂のタイミングで思わぬしっぺ返しがくるのが世の常です。
FC2で逮捕者が続出!
今回のブログタイトルに冠したFC2というポータルサイトをご存知でしょうか。
以下は日本国内で閲覧されているウェブサイトのランキングですが、FC2は常に上位にランキングされています。
FC2のアクセスを集めている柱はアダルトなのであまり話題にはされませんが、上位ランキングされているウェブサイトを見ればポータルサイトとしてのFC2の影響力の大きさも想像できると思います。
こちらのFC2のマーケットプレイスでアダルト動画を販売、アダルトコンテンツを配信していた関係者が今月になって立て続けに逮捕されました。
【自らも出演】無修正わいせつ動画を「FC2」で配信、男ら3人摘発https://t.co/4lh2CU4six
ツイッターなどで募集した女性に金を渡して動画を撮影し、自ら男優として出演することもあった。3人はFC2の売り上げ上位者で、売り上げはあわせて1億2500万円ほどにのぼるという。
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 19, 2021
取ってつけたような後講釈になってしまいますが、実は岸田政権成立後からFC2では動画投稿・販売者に対して個人情報の提供を求めていたことから、近いうちに大規模摘発が行われるのではないかと噂されていました。
オリンピック開催期間までは実店舗での営業違反などの取り締まりが強化されてきましたが、新政権では巣ごもり消費による恩恵を受けたサイバー空間上の取り締まりも強化していくということでしょう。
海外サーバーでも処罰
こうした報道がされると「FC2などのサイトは海外にサーバーを置いているから大丈夫なのかと思った」といった意見も散見されます。
講学的な説明は学説が対立していることもあり、学者・研究者の先生方に譲りますが、いずれにせよ日本の裁判所では日本国内で刑法175条のわいせつ罪をはじめとした保護法益を侵害する状態をつくれば普通に処罰対象にしています。
なお、FC2をはじめとした公然わいせつに関する判例・裁判例はコチラをご参照ください。
オンラインカジノの賭博行為やオンラインサロンでの投資助言でも同様で、日本国内で保護法益を侵害している以上は法律解釈・法律構成で理論武装した上で処罰する傾向にあります。
ちなみに、今回のFC2摘発での逮捕者はいずれもFC2で有償販売・配信行為を日本国内で反復継続して行っているので、無届であれば風営法違反にもなります。
逮捕された産総研主任の名前は山下崇博容疑者(40)で、FC2では『孕ませマン』という名前で活動していたそうです(@knocked_up_man)。旧帝大(東北大学)院卒という情報も。
同じく逮捕された柴田恒一容疑者(47)は、『ぽちゃおな倶楽部』として活動していました(@pocha_ona_club)。
写真は孕ませマンです。 pic.twitter.com/LSiWZimSPY— 滝沢ガレソ❄🎄 (@takigare3) November 24, 2021
風営法違反というと実店舗での違法営業をイメージしがちですが、インターネット上でも風営法違反に問われます。
具体的には映像送信型性風俗特殊営業(風営法31条の7)で、所轄警察署を通じて公安委員会に届出する必要があります。
許可制よりも緩い届出などと甘く考えていると、「六月以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科」(風営法52条4項)を科されてしまいます。
なお、わいせつ罪同様にインターネット上での違法行為が問題になっている株・FX・仮想通貨などの詐欺行為ですが、これも金融商品取引法で届出が義務付けられていますが、風営法の届出同様に軽く考えて法益侵害行為となる情報発信をしているケースが多くあります。
マスコミで目にする有名人も知らずに違法行為を行っているのをよく目にしますが、当局はこうした違反行為もしっかりと監視、情報収集を行っています。
暗号資産や詐欺的なコインに関する相談が増えています。出会い系アプリ等をきっかけとした暗号
資産の詐欺や悪質商法にご注意ください。暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が必要です
利用する際は下記登録事業者か確認してください。https://t.co/GS8m8q8JCm#仮想通貨 #暗号資産— 金融庁 (@fsa_JAPAN) November 24, 2021
要するに、ビジネスの拡大やWebプロモーションとしての情報拡散を行うとき、最後に一番強いのは法令を守り、正々堂々と勝負できる状態にあるということなのです。
これから年末の繁忙期を迎える中、正々堂々と勝負してビジネスを拡大させていって欲しいと思います。
やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!
それでは、また!
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