風営紳士録2.0

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ジュリアナ復活にみる風俗営業の景気循環論

三つの「27年ぶり」

 

こんにちは

東京都新宿区の風俗営業専門
やたべ行政書士事務所です

 

ここ最近「27年ぶり」との見出しを
目にすることが多くなりました

 

経済では好況と不況が交互に循環する
景気変動の循環論が有名ですが
風俗営業をはじめ飲食・娯楽サービス業も
同じような循環があるのかと考えてみました

 

まずはこの三つの「27年ぶり」をみてください

 

まず、日経平均27年ぶりの高値日経新聞より)

 

 

次に、基準地価27年ぶりの上昇日経新聞より)

 

そして、三つめがこれ!

『東京ラブストーリー』より(1991年放映)

 

この画像を見ただけで例の曲のイントロが
聴こえてしまう方もいるでしょう(笑)

 

若い方には分からないかも知れませんが
このドラマは視聴率の高さもさることながら
同世代の人々の価値観やライフスタイルなど
当時の社会に多くの影響を与えたドラマです

 

番組放映時間の月曜日の夜9時には
街から人が居なくなると言われる人気で
ここから月曜・9時(ゲツク)なる
業界用語が定着したとも言われます

 

街から人が居なくなるというのも
風営産業的には好ましくない現象ですが
当然これは金曜など外食が多い日を避け
在宅可能性の高い週明け月曜ゴールデンに
設定したフジテレビのアイデアでもあります

 

フジテレビとホイチョイプロダクションが
黄金期を迎え、まさに時代を創っていた頃です

 

このドラマの主演の織田裕二と鈴木保奈美が
「27年ぶり」に共演するとのことです
ちなみに共演する新ドラマは『SUITS』

 

 

風俗営業での循環

 

さて、この「27年ぶり」現象
偶然かと思いきや風俗営業でもあるようです

 

今から27年前の1991年と言えば
バブル経済が最後のピークを迎えていた頃です

 

厳密に言うと先行指標である日経平均株価は
89年の年末に史上最高を記録し
90年以降は下降していますが
ロウソクの火が消える前に
一段と燃え上がるかのように
日本社会はまだ世の春を謳歌していました

 

フジテレビなどのマスコミと同様に
当時の時代を創っていたのが総合商社です

 

バブル経済最後の花火として打ちあがったのが
総合商社の日商岩井(現・双日)が手掛けた
『ジュリアナ東京』毎日新聞より)

バブル経済を象徴する風俗営業店舗です
ここから多くの社会現象が生まれました

 

毎夜このようなお立ち台争奪戦が繰り広げられ
素人ながら総CYBERJAPAN Dancers状態でした

 

もちろん男性だって負けていません!
当時のVIPルームを占拠していたのが
『ジュリアナ・シブがき隊』

 

フッくん:不動産屋
モッくん:モーター(中古外車)屋
ヤッくん:ヤクザ

 

一晩に三千人を集客した『ジュリアナ東京』
現代でも多くのサンプリングカルチャーとして
再生産され続けています

 

ご存知、この方はジュリアナカルチャーへの
深いリスペクトをお笑いに昇華させています
ワタナベエンターテインメントより

 

もちろん、こちらの元ネタはジュリアナ
荻野目洋子は80年代アイドルですが
ファッションは完全にfeat.ジュリアナですね
登美丘高校ダンス部より

 

この勢いに乗じて今月10月26日には大阪北区に
『ジュリアナ東京』が再オープンするとのこと
ターゲットは往年のディスコ世代である
40~60代のミドル・シニア層を狙うそうです

 

若年層への影響

 

実はこのディスコ全盛時代を彷彿とさせる店舗は
世代を超えて一定の需要があるようで
やたべ行政書士事務所でお手伝いした店舗にも
往年のディスコを想起させるような
煌びやかな内装の店舗があります

 

MAHARAJAやKing & Queenなど80年代バブル期は
このような金ピカ内装が好まれましたが
コチラの店舗は銀座や六本木ではなく
若者の街である渋谷円山町のクラブ街にあります

 

40~60代のミドル・シニア層のカルチャーは
10~20代で再生産されているようですね

 

こうしてみると株・土地といった経済だけでなく
大衆の風俗文化も循環するのかもしれません

 

Tik Tok 投稿人気曲 “め組のひと”
原曲:ラッツ&スター(1983年)
カバー:倖田來未(2010年)等

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