風営紳士録2.0

ナイトタイムエコノミーから警察の取締りや法令改正情報まで、風俗営業の最新情報を発信中です!

ChatGPTにより失われる仕事

ChatGPTの衝撃

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

流行りの旬ネタを記事タイトルにしてみました。

実は8年前の2015年にもAIにより失われる仕事ブームがありました。

ちなみに、当時は代替確率第1位士業が行政書士でした。

参考【AI時代を生き抜く風俗営業許可専門の行政書士】

RPAなど定型的業務の自動化は進みましたが、行政書士業務の多くは今も残っています。

しかし、今回のChatGPTのインパクトはかなり大きいと予想します。

2015年時はオックスフォードの研究者が言ってただけで、実際にAIを体感出来ていませんでした。

ただ、今回のChatGPTは実際に体験し、「これはすごい!」と感動する人が続出しています。

既にマイクロソフト社のBingにはChatGPTが実装されています。

人々の行動様式である検索パターン、SNSのタイムラインからの情報拡散なども大きく変わる可能性があります。

 

 

実際に体験できることの強さ

 

皆さんはこんな言い回しを目にしたことがありませんか?

「Web3やメタバースの展示会イベントをリアル会場でやる矛盾よ」

毎年、米ラスベガスで開催されるCESや日本のCEATECなどの見本市に向けられる皮肉です。

でも、冷静に考えればこれは当たり前のことです。

来場者はWeb3やメタバースの最新技術を知りたいのですから、実際に体験できるのに越したことはありません。

たしかに、自分が持っているスマホやPCで体感できるなら会場まで足を運ぶ必要はないでしょう。

AR機器やVR機器など、技術の最先端を体験するデバイスがないからこそ会場に出向く訳です。

自動洗濯機やスマホなど、実際に体験価値を認めたものは不可逆的な変化をもたらします。

ChatGPTが注目を集めているのは、利用者自身が実際に体験価値を実感できるからでしょう。

 

 

リアル本屋がなくならない理由

 

私は休日の書店巡りが好きです。

でも、これも考えれば不思議で、これだけAmazonなどのECが普及しているのにどうしてでしょう。

目的購入だけでなく、お勧めサジェスト機能だって、昨今のECは充実しています。

だから「リアル本屋なんてなくても、いやあ、困んないっスね」と喝破する人もいます。

でも、リアル本屋ならではの良い点がありますよ。

情報のパクリ屋専門家と言われなくなることです。

昭和のお父さんは前夜のTV番組で得た情報をしたり顔して語って、「昨日TVでやってたやつじゃん」と職場の若手を引かせていました。

同じことが現代のSNSでも生じています。

「ChatGPTヤバい!」などの流行りネタは、誰もが一斉につぶやきます。

他人のネタをパクリ倒して、したり顔解説していると、面倒くさい奴から必ずチャチャ入れられます。

リアル本屋に足を運び、自分の目で見て、自分の頭で考えた情報発信だとこうした面倒は避けられます。

どんなベストセラーだとしても、全員が同時に同じ読了して感想を発信することはないからです。

リアル本屋での「思いもよらぬ本に出会う」機能というのは、SNSでは提供されない機能なんです。

 

 

 

リアル店舗に共通する価値

 

先ほどのリアル展示会でもそうですが、実際に現場に訪れてみれば一目瞭然です。

休日のリアル本屋に足を運ぶと、かなりの人でごった返していて驚かされます。

池袋のジュンク堂書店は、私のお気に入りですが、ここも客入りはかなり良いです。

経済合理性からすればリアル本屋などオワコンなんでしょうが、一部の大手が残っているのは理由があるはず。

その理由のひとつが、ChatGPT同様に実際の体験価値にあるではないかと私は思います。

Amazonの便利さは知った上で、あえてリアル本屋に行く。

これはファッション、レコードショップでも同じです。

リアル店舗に足を踏み入れた時に感じる、あの空間演出。

書籍の陳列、音楽、匂い、装丁などの五感や店員とのコミュニケーション。

本を購入した後で、お気に入りのカフェに入って珈琲を飲みながらページをめくる瞬間。

この至福のひと時は、最新機器でも提供できない時間です。

これは自宅のPCやスマホといったデバイスでは経験できません。

購入・消費行動そのものが体験価値になっているのです。

風俗営業はじめ、飲食・娯楽サービス業の根源的価値に通じるものだと私は思います。

 

 

体験価値としての士業サービス

 

ここで本題のChatGPTにより失われる仕事について。

これはもう言うまでもありません。

2015年のような定型的単純作業だけでなく、コンサルティングやプログラミングまで代替されるでしょう。

現在のChatGPTは2021年までの教師データしか反映されていませんが、これがリアルタイムとなったら確変です。

弁護士.comはじめ、困りごとや調べものがあったときの人々の行動様式自体が変わるはずです。

特に公募要領や手引書の細かな記載などを漏れなく正確に分析し、申請書を作成する作業は人間ではかないません。

加えて、補助金などである成功事例や採択事例を大量に収集・分析してひな形を作成するのも朝飯前でしょう。

私の専門である風俗営業許可申請では、実店舗の測量や実査対応などがあるので、完全代替までは時間がかかるはずです。

申請書や図面作成といった作業そのものはどんどん自動化され、便利になるはずです。

便利になるということは、お金を払って専門家に頼む必要がなくなるということでもあるのでしょうが。

少なくとも、申請に向けた行動様式が変わるので、多くの分野で本人申請が増えてくると思います。

ChatGPTの現状の精度で漏れた部分を補完するだけなら、早晩人間はAIには太刀打ちできなくなります。

やはり、申請者に専門家としての体験価値を与えることが士業の生き残りの道になってくるのでしょう。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA