クラブ買収・風俗営業産業に上場企業が進出
渋谷クラブCAMELOT買収
皆さん、こんにちは!
東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。
2020年1月17日(金)夕方に投資家向けIRニュースとして、渋谷クラブCAMELOTが不動産投資などを手掛ける上場企業のGFA株式会社に買収されたとの情報が流れました。
GFA株式会社(証券コード:8783)は、東京・渋谷でナイトクラブを運営する株式会社CAMELOTの株式を100%取得し完全子会社化させる、とのことです。
渋谷クラブCAMELOTと言えば、渋谷エリアでも屈指のナンパ箱(失礼)として有名で、週末の多い時には2,000人の集客を誇ります。
ナンパ箱ではお約束の必ず聴き馴染みのある選曲で、お酒と出会いを楽しめる良い意味でのミーハー箱として、クラブデビューしたての初心者から、外国人、サラリーマン・OLまで幅広い層に受け入れられる人気店です。
画像:clubberiaより
とはいえ、この渋谷クラブCAMELOTもつい数年前までは風営法の規制の網の目を掻い潜って深夜営業を行っていた店舗です。
コンプライアンス規制の厳しい上場企業が資本参加するには程遠かったと思います。
美女が集まるナイトクラブとして有名だった渋谷クラブCAMELOTですが、10年くらい前はVIPルームには半グレと思わしき強面の方々も居座るのもお見かけしたこともあります。
さらに、昨年末に事件となった有名人の薬物事件など、ナイトクラブに対する世間のイメージ悪化が懸念される中での知らせでしたので、驚きと共に風俗営業に携わる弊所としては嬉しく思いました。
上場企業がナイトクラブ運営に乗り出すとなると、日本のナイトタイムエコノミーもより本格的に活性化されていくのではないでしょうか。
クラブ運営会社の企業価値
ところで、今回の企業買収ですが、実際の買収価格は公開されていません。
買収された株式会社CAMELOT自体は債務超過に陥っており、財政状態が良くなかったようですのでそこまで高い価格で買収されたとは思いませんが、クラブとしての知名度や立地・集客力には十分資産価値が認められると思います。
買収したGFA株式会社によれば、週末に需要が偏るナイトクラブの地下空間の活用、シェアリングエコノミーをはじめ、テクノロジーを活用することで稼働率を向上させる経営革新に取り組んでいくそうです。
<買収側GFA社発表のメッセージ>
音楽分野や照明分野等に関しては1クリックで操作が可能になる等、IT 化がされておりますが、その他の分野に関しては IT 化が進んでおりません。収益性向上のために独自のモバイルアプリの提供を通じて以下のサービスを提供してゆきます。
- 会員ベースの構築
- 入場チケットの販売
- VIP ルーム、VVIP ルームの予約販売
- ドリンク、フードのオーダーリング
- クラブ内で行うゲームの提供
- キャッシュレス化
- メディア化
当社では IT 化とマーケティングの多様化で、収益拡大と合理化を同時に行いつつも、お客様にさらに満足していただけるように努めます。東京オリンピック・パラリンピックの開催が間近に迫り、拡大を続けるインバウンド需要に対応することでさらなる収益拡大が見込めるとともに、外国人の方々にさらに日本を好きになっていただき、オリンピック後につきましても、再度日本に来ていただけるようなカスタマーエキスペリエンスを提供してゆきます。
今回のCAMELOTでのケースが成功すれば、他の財政難に苦しむクラブ店舗に対して同様の買収提案が行われる可能性もあります。
CAMELOTの直近決算を確認すると、9億円弱の売上がありながら、最終赤字に喘いでいました。
ざっと計算して、月間で7,500万円の売上、一日あたり250万円の売上があったことになります。
マーケティング、キャッシュレス・多言語対応などの上場企業レベルの経営合理化で、CAMELOTがさらに魅力ある店舗に生まれ変わることを期待します。
風俗営業はじめ飲食・娯楽サービス業がオリンピックイヤーである本年の日本経済成功の鍵を握っていると信じています。
上場企業も事業投資対象とする魅力ある成長産業として、皆さまもさらにビジネスを発展させていく一年としてください。
それでは!
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