風営紳士録2.0

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底辺職業ランキングと風俗営業への職業差別

底辺の仕事ランキング

 

皆さん、こんにちは!

東京都新宿区の風俗営業専門やたべ行政書士事務所です。

6月とは思えない猛暑が続いていますが、体調など崩されていないでしょうか。

日中、外出する際はなるべく日陰を通り、こまめに水分を採るなど十分注意して下さい。

さて、こうした猛暑の今週、SNSで炎上していたのがこちらの就活情報サイトです。

具体的な職業名を名指しして「底辺の仕事ランキング」を発表していたことから大炎上しました。

ちなみに、記事に記載されていた「底辺の仕事ランキング」は以下の通り。


 

 

炎上記事の言葉に共感

 

批判が殺到したことから既にこの記事は削除されたようですが、記事が公開されたのは1年以上前であり、公開後これまでは読者から問題視されることはなかったようです。

「就活の教科書」を標榜することから、新卒・第二新卒といった社会人経験の浅い人向けに就活を指南するサイトなんでしょう。

こうしたマイナス面のクチコミは情報サイトでは人気コンテンツとなります。

他にも「行く意味ある?Fラン大学まとめ」など香ばしい記事を掲載していることから、歯に衣着せぬ本音で切り込むスタイルであることが伺えます。

クチコミサイトもそうですが、綺麗事ばかりの建前より、泥臭い現実やネガ情報を伝えてくれる本音の方が利用者にとって価値があるケースが少なくありません。

その意味では、これから職業・仕事を選択する立場の学生からは今回のような糾弾の声が上がらなかったのも何となく理解できます。

一方で、具体的な職業名を名指しては、実際に従事している職業人から批判されるのは当然でしょう。

ただ、具体的職業名抜きに、「底辺職業」の特徴として挙げていた要素は示唆に富んでいます。

(1)肉体労働である
(2)誰でもできる仕事である
(3)同じことの繰り返しであることが多い

既に記事は削除されているので、こちらのニュース記事を参考にしてください。

これらの特徴は、所謂AIテクノロジーによって代替される仕事の特徴として権威あるメディアから繰り返し指摘されている業務特性と同じです。

(1)肉体労働である⇒ 労働集約
(2)誰でもできる仕事である⇒ コモディティ化
(3)同じことの繰り返しであることが多い⇒ 定型的

また、記事中で私が特に共感した部分は以下の箇所です。

「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」
「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事」
「そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということには気づきましょう」

そう、この感覚さえ持っていれば社会で要らぬハレーションは起こしません。

「底辺」なる言葉がきつ過ぎたかも知れませんが、これから一生の仕事を選び、職業人として成長しようとする若者へ炎上覚悟で情報を伝えようとした記事作成者の真意が垣間見えます。

 

 

風俗営業への職業差別

 

他方で、既にその職業に従事している人に対して真正面からネガ情報を伝えるとハレーションが起こるのは当然です。

以前ご紹介した性風俗事業者へのコロナ給付金訴訟の一審判決がありました。

「客から対価を得て性的好奇心を満たすようなサービスを提供するという性風俗業の特徴は、大多数の国民の道徳意識に反するもので、異なる取り扱いをすることには合理的な根拠がある」との理由で請求が棄却されました。

判決内容の詳細はこちらからご確認ください(風営法の勉強にもなりますよ!)

原告や当事者、性風俗事業従事者として納得いかないというのは当然です。

もちろん、弁護側も不当判決、性風俗事業者に対する職業差別だ!と怒り心頭です。

個人的には、現行の風営法の下での整合的解釈としてはこのような結論に至らざる得ないのではないかなと思います。

昨年投稿した記事でお伝えしたいことは全てお伝えしてあります。

参考【性風俗の憲法訴訟で国から火の玉ストレート】

コロナ給付金に限らず、税金が絡んだ公的融資や支援からは風俗営業はすべからく対象外にされています。

給付金よりも、未来志向に立って風俗営業でガンガン稼ぎましょう。

炎上就活サイトで紹介した紹介した言葉を思い出してください。

「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」
「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事」
「そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということには気づきましょう」

別に裁判官に認めてもらうために風俗営業をやる訳ではないはずです。

風俗営業、特に性風俗は性犯罪を予防するエッセンシャル産業、「社会を下から支えている仕事」だと私は信じています。

やたべ行政書士事務所は風俗営業に携わる皆さんをいつでも応援しています!

それでは、また!

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