風俗営業のブラックスワンが舞い降りる季節
ブラックスワン現る
こんにちは
東京都新宿区の風俗営業専門
やたべ行政書士事務所です
9月以降、堅調だった日経平均株価ですが
前日の米国NY市場での大幅下落を受けて
本日の東京市場も1,000円近い暴落となり
世界経済の先行きに不安感が広がりました
このように予測出来きない事象によって
多くの人に影響を与えてしまう現象を
「ブラックスワン」と表現することがあります
ブラックスワンとは
「ブラックスワン」とは
「黒い白鳥」という意味ですが
これは「全ての白鳥は白いものだ」という
常識が支配的だった鳥類学界において
「黒い白鳥」が発見されたことにより
これまでの理論や常識が崩れたことから
このように呼ばれるようになりました
自然災害や事故だけでなく投資の世界では
予測できないことが生ずることを予測する
「ブラックスワン」理論として知られています
ナシーム・ニコラス・タレブ Wikipediaより
株と風俗営業の共通性
では、この「ブラックスワン」
風俗営業で考えると何でしょう?
そう、やはりこの方々ですよね
「ブラックスワン」と呼ぶには
あまりにいかつい方々ですかね(苦笑)
これから年末の風俗営業の繁忙期には
生活安全課の防犯活動も頻繁に行われます
「ブラックスワン」が舞い降りたときに
どうするかを考えるのでは遅過ぎるのは
投資でも、風俗営業でも同じです
「予測できないことが発生することを予測する」
「ブラックスワン」への対応は
このような予防法務につきます
そもそも、本日の東京市場の株価暴落だって
前日の米国市場での大幅下落を受けたものです
風俗営業での摘発・立ち入りだって
近所の目立つ店舗での派手な違反のしわ寄せで
行われてしまうことも少なくありません
普段であれば見逃してもらえる軽微な違反も
普段であれば許容してもらえる高値圏銘柄も
「ブラックスワン」の対応が出来ていないと
大きな影響を与えることになってしまいます
そして風俗営業の世界では
ひとたび「ブラックスワン」が起こると
廃業するか、ダマテンで稼げるだけ稼いで
逃げ切りチキンレースをするか、という
究極の二択を迫られることが少なくありません
こんな状態では従業員だって安心できませんし
何より事業者として成長がありません
ブラックスワンの対応
では、「ブラックスワン」に対応するためには
どのようなことを行えば良いのでしょうか?
やたべ行政書士事務所にお問い合わせください
・・・というのは冗談です(笑)
それぞれの置かれている状況によって異なるので
一般的なことになってしまいますが
ヒントになる考えを二つ示したいと思います
一つ目は「比較」です
冒頭でご紹介した本日の日経平均の下落ですが
「1,000円の暴落」と表現しました
「額」で表現すると「1,000円」ですが
「率」だと「マイナス4.1%」です
今から6年前の旧民主党政権時代
日経平均は8,000円台でした
その当時の「マイナス4.1%」を
「額」で表現すると「350円の下落」です
「率」の視点で過去の事例と比較すると
「ブラックスワン」の衝撃度を測る
ヒントを与えてくれることになります
風俗営業において「比較」というと
行政処分の過去の事例が参考になります
- 営業実態での違反はどうなるか
- 禁止区域での違反はどうなるか
- 立入調査後の呼び出しは何を訊かれるか
- 誓約書への署名後の違反はどうなるか
- 管轄警察署によって違いはあるのか
必ずこうだ、と予測できないのは
投資も風俗営業も同じですが
「比較」する視点をもつだけでも
何も準備していない場合とでは
雲泥の差が出ることは間違いありません
二つ目は「想像」です
予測不能な事象が発生したときに
事態を悪化させる対応をとってしまうのは
最悪の事態を「想像」できないからです
これは交通事故などでも起こります
人身事故のニュース報道などで
「飲酒運転がばれるのが怖くなった」といって
救護措置を取らずに、ひき逃げとして扱われる
ケースを目にすることがあります
冷静に考えればひき逃げとして扱われれば
罪が重くなることは分かるでしょうし
警察の捜査能力だって分かると思います
ただ、事故を起こした直後は
最悪の事態を「想像」する余裕がなく
また普段から最悪の事態を「想像」して
シュミレーションすることもないので
結果、事態を悪化させてしまうことがあります
風俗営業で例えて言うと
禁止区域での営業などです
店内での営業実態での違反と異なり
禁止区域での営業などは
物理的に引越ししなければ解消できず
「考えても仕方がないから考えない」という
最悪の対応をしてしまうことがあります
風俗営業での損切り
風俗営業で最悪の対応をしてしまうのは
含み損を抱えてしまった投資家が
事態が好転して欲しいという淡い期待から
自分にとって都合の良い材料ばかりを集め
損切り出来ずに塩漬けする対応と似ています
風営法が改正されて
ダンスクラブは風俗営業から外れ
「特定遊興飲食店」として認められた際
このような淡い期待の下
禁止区域で営業を続けた事業者がいました
法律専門家の中にも
「禁止区域でもテーブルを置いておけば
ダンス営業で取り締まられることはない」
と無責任なアドバイスした方もいたようです
「ダンスはアートだ」
「小箱カルチャーは都市の文化資産だ」
耳障りの良い言葉ですが
実際に逮捕されるのは事業者です
私も個人的には音楽は大好きですし
ダンスカルチャーだって素晴らしいと思います
ただ文化の価値を実現していく
方向性を誤ってはいけません
耳障りの良い言葉や自分に都合よい情報以外にも
最悪の事態を想定し、「それを受け入れる覚悟」
もしくは「リスク回避するための事前対応」など
さまざまな状況をシュミレーションし
「想像」していくことが大切です
「比較」と「想像」こそが
「ブラックスワン」への対応となるでしょう
“Don’t Think” The Chemical Brothers
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